web関係の職業、ちょっと響きはかっこいいですがなかなか簡単に就くことはできません。プログラムやデザインなどは、簡単に学ぶことはできないからです。
しかし職を失ってからweb関係の職業に就くことは、意外と難しくなさそうです。今は職業訓練の中に、web系の科目がかなり充実しているからです。
厚生労働省は就職に向けてスキルを身につけたい人に対して『職業訓練』を実施しています。失業してしまった場合、雇用保険の失業給付を受けられますが、給付以外にもスキルを身につけたい人は、受講料が無料(テキスト代は自己負担)の『公共職業訓練』が受けられます。公共職業訓練は各地のハローワークを介して受講できますが、現在はweb系の科目も多く見られます。
web関係職業訓練の、驚くべき就職率!
公共職業訓練は各地によって受講できる科目が変わってきます。最寄りのハローワークや厚生労働省の『公共職業訓練コースの検索』から、受講科目が検索できるようになっています。
例えば大阪府には『webシステム開発科』があります。ネットショップのようなwebサイトの構築や、web関連システムの開発を学べ、平成25年には定員30人に対して75人が応募するなど、かなり人気がある学科です(大阪府/校別・科目別応募状況、就職率)。
そして平成23年度の、受講者の就職率は80.8%。かなり高い確率で就職しています。さらに東京の『web設計科』の場合も、平成23年度の就職率は約81%! やはり高い数字です。東京の『web設計科』では、実際に職業訓練を経て就職した人の、生の声が掲載されています。例えばwebプログラマーになった方の場合、他業種からの転職でしたが、職業訓練で学んだ事により、web系の仕事へのチャンスが増えたそうです。またHTMLコーダーになった方は、面接時に「1年間勉強に集中したことで、やる気が認められる」ともいいます。
もちろん学んだ事を活かして就職できたわけですが、職業訓練をしたことが「やる気がある」と認められるという利点もあるようです。
ハローワークに行ったら、必ず職業訓練の案内に目を通そう!
仮に失業してしまったら、求職活動をしなくてはいけません。その時には、ハローワーク内にある職業訓練の案内に目を通してみましょう。少しでもweb関連の仕事に興味があれば、すぐに窓口に相談することをオススメします。