飲み会で飲みすぎた翌日、二日酔いで頭痛や吐き気に悩まされていませんか？ 飲み会があった次の日の様子は、意外と社内で見られているものです。二日酔いになるほど飲んだとしても、翌日は高いパフォーマンスで仕事をこなすと、周りからスマートな社会人として一目置かれるものです。今回は、二日酔いの治し方や辛い吐き気、頭痛の予防法をご紹介します。
二日酔いの原因やメカニズムは？
二日酔いによる、あのなんともいえない気だるさ、頭痛、吐き気の原因はなんなのでしょうか？ それは、自分のアルコールを代謝する能力以上に、お酒を飲んでしまっていることが原因です。
アルコールは、肝臓でアセトアルデヒドという物質に分解されます。アセトアルデヒドは、たばこの煙にも含まれており、人体に有害なものです。そのため、アルコールを代謝する力が弱い人ほど、頭痛や吐き気という典型的な二日酔いの症状に加えて、筋肉痛や脱水症状、時には睡眠障害を引き起こしやすくなります。
困った時にすぐに効く!? 即効性のある二日酔いの治し方はないの？
一般的な体格の男性（60～70㎏）で、ビール500mlに含まれているアルコールを分解するまでに、4時間前後かかるといわれています。自分のアルコール代謝能力以上に飲んでしまった時は、アルコールが分解されるのをただ待つしかありません。
ただ、アルコールを分解する速度を早めることはできます。アセトアルデヒドの分解を促進させるには、しじみなどの貝類に含まれるグルタミンやアラニン、タウリン、ゴマやナッツに含まれるオルニチンなどがいいと言われています。
アルコールには利尿作用があり、ビールを1Ｌ飲むと同等の水分が失われるそうです。アルコール度数の高いお酒はさらに失われる水分量が多くなり、脱水症状を引き起こす可能性もあります。飲みすぎてしまった時は、できるだけ多くの水分を摂取するといいでしょう。
二日酔いの辛い吐き気の治し方は？ 薬やよく効く食べ物は？
すべては肝臓でのアルコール分解次第であるとはいえ、辛い吐き気は一刻も早くなんとかしたいもの。二日酔いの吐き気の原因には、アルコールによる胃酸過多や、アセトアルデヒド、アルコールに含まれるメタノールなどがあると言われています。
治し方としては、次のような方法があります。 まず、二日酔い予防法の定番、しじみ汁やウコン。ひまわりの種やゴマ、ショウガ汁、水200mlに重曹小さじ1～2杯程度加えたものなどもいいでしょう。市販薬ですと総合胃腸薬がオススメです。
また、意外な食べ物としては、ハチミツが二日酔いの吐き気や頭痛に効果的なようです。ブドウ糖もアセトアルデヒドの分解を助けてくれます。
二日酔いの予防法として、飲む前にツボを押すのもよいでしょう。手のひらの手首寄りに、親指で触るとペコっとへこむ部分があります。健理三針区（けんりさんしんく）というツボで、肝臓の働きに効果的です。そのまま親指で押したり、10本程度束ねたつまようじで軽くマッサージしたりするのもいいでしょう。
飲む前にやってみよう！ 二日酔いの予防法は？
飲み会の前に牛乳や炭水化物を摂っておくのもいいでしょう。胃の運動を抑制するので、アルコールの吸収が遅くなります。
肝臓にしっかりとアルコールを分解してもらうために、ウコンを用いたドリンクや錠剤を、お酒を飲み始める前に飲んでおくというのも定番です。ウコンは肝臓がアルコールを分解する力を、1.5倍に高めてくれるそうです。楽しいお酒の席にするためにも、肝臓の解毒パワーを上げておきましょう。
どんなに無礼講な飲み会であっても、翌日からは通常と変わらない業務が待っています。二日酔いが原因で仕事に支障をきたすようなことがあってはいけません。二日酔いの予防法や治し方を実践して、翌日の仕事まで引きずらないようにしましょう！
