更新日2018.05.15
プレゼンが苦手な人必見!人を魅了するプレゼンを6つのコツで修得!
ビジネスマンであれば、みんなの前に出て意見を言わなければいけなかったり、プレゼンをする機会も多いはず。重い沈黙の攻略法、プレゼンの必勝スピーチ、好印象な立ち姿など、さまざまなプレゼンのシーンにスポットを当てて、堂々と人前で話せるようになるためのテクニックを伝授していきます!
1.プレゼンのいい雰囲気作りは重い沈黙の攻略にあり
プレゼンの場では、プレゼンターが緊張してしまうと聞き手にも伝染し、会場全体が重苦しい雰囲気になってしまいます。そういった状況を避けるため、プレゼンターは自分に合った緊張のほぐし方を知っているといいかもしれません。例えば、
・深呼吸をする
・あえて声を出して笑う
・軽く運動をする
といった行動を取ると、リラックスできると言われています。しかし、いくら準備万端で臨んだプレゼンでも、重い雰囲気になってしまうこともあります。そういった雰囲気はどうやって打破するのがいいのでしょうか?
プレゼンテーションの冒頭、自己紹介の後に静寂が……堅い雰囲気をほぐすのに最適な言葉は?
① 「気持ちを楽にして聞いてください」
② 「できればシーンとしないでください」
③ 「普通はここで拍手があるのですが」
▼答え
③ 「普通はここで拍手があるのですが」
こちらが思う理想の状態になれと言われても、すぐになれるものではありません。理想の状態を生み出すような聴き手の行動を誘発することが最善の方法です。決して命令するのではなく、一歩下がった感じで、よろしければ……といったニュアンスを込めるのがコツです。荒技に見えるかもしれませんが、どんなに堅い場でもほぼ使えるのがこのフレーズです。騙されたと思って使ってみてください。気持ちがグッと楽になりますよ。
2.プレゼンの良し悪しは姿勢で決まる? 好印象な立ち姿とは
人は話を聞くとき、耳から入った情報だけでその内容を判断するのではなく、目からも多くの情報を得ているといいます。ですからプレゼンの場においては、自分がどのような姿勢、仕草で話しているかまで、聞き手に見られていると思ったほうがよいでしょう。実際に、堂々と話すプレゼンターの方が、説得力や信頼感を感じさせますよね。そういった印象を与えるためには、以下のような姿勢が好ましいとされています。
・壁と平行になるようにまっすぐに立つ
・腕をズボンの横にしっかり据える
・おへその前で手を組む
多くの視線を感じると緊張し、少しでも視線から逃れようとする体勢になりがちですが、聞き手としっかりと向き合うだけで、好印象につながります。では、プレゼンの最中の動きとしては、どのようなものが好まれるのでしょうか。
① しっかりと立ち、なるべく動かない
② 全身を使って、ボディーランゲージ
③ 上半身だけを使って、ボディンゲージ
▼答え
③ 上半身だけを使って、ボディーランゲージ
プレゼンテーションでは、拳を握りしめて力強さを表現したり、思いっきりの笑顔で自信を表現したりして情報を補完するのがベターです。ただ、あまり動き過ぎると聴き手の気が散るので逆効果。胸より上の部分のボディーランゲージでポジティブなニュアンスを伝えることが理想です。
3.プレゼン必勝への第一歩! 意識したい話し方のコツ
プレゼンでは、日常会話とは違った話し方をすることで、より聞き手の興味を引いたり、印象に残ることができます。例えば以下のような話し方をすると、プレゼンでは効果的だと言われています。
・大きな声で話す
基本中の基本ではありますが、やはり緊張してしまうと無意識に声は小さくなってしまうもの。小さな声でのプレゼンでは、自信がなさそうな印象を与えがちです。大きな声で話すことを心がけてみてください。
・ゆっくり話す
人は緊張すればするほどストレスを感じ、「早くここから抜け出したい!」という気持ちから、早口になるもの。そういった癖があることを知っているだけで、「今少し早口になっているかもな」と意識し、気持ちを落ち着かせることができます。
・あえて“間”をあける
プレゼンの途中、聞き手に想像力を働かせてほしい部分や、自分の発した言葉を改めて考えてほしい時には、あえて数秒の沈黙をつくることで、聞き手が想像力を働かせやすい環境を作るのもテクニックのひとつです。
上記のようなテクニックをおさえた上で、さらに上級テクニックを動画で紹介します。
どうしても勝ちたいプレゼンテーション、意識すると効果大なのはどれ?
① 大切なポイントを時間をかけてじっくりと説明する
② 長所を短いフレーズにして何度も繰り返して口にする
③ 制限時間ピッタリで終われるように組み立てる
▼答え
② 長所を短いフレーズにして何度も繰り返して口にする
誰でもすぐに覚えることができる歯切れの良いフレーズを何度も繰り返すことが有効です。そうすることで聴き手の心に残すことができ、長所が伝わりやすくなります。これをサウンドバイトと呼びます。オバマ大統領の「Yes, we can!」、スティーブ・ジョブズの「Today apple is going to reinvent the phone!(今日、アップルは電話を再発明する)」といった言葉がこれにあたります。自社の強みを短いフレーズに落とし込み、プレゼンテーションの中で何度も口にしてみましょう。
4.プレゼンは結論から話す
プレゼンの内容は、どんな順番で組み立てることが望ましいのでしょうか。まず、事前にいくつかの項目を整理しておくことが大切です。
① 結論……あなたがプレゼンを通じ、聞き手に一番伝えたいこと。
② 根拠……上記の「結論」を出す理由となった「根拠」を具体的に。
③ 考察……あなたが「根拠」から「結論」を出すまでに、頭の中で飛び交った考えのこと。
一番聞き手に伝わりやすいとされているのは、まずプレゼンターの「結論」を示すことです。そして次に「なぜならこういった事実があるからです?」と、「根拠」を示しましょう。そこから「●●といった案も考えられましたが??」と、頭の中でどういった「考察」をはさみながらその結論に至ったのかを説明していきます。そうすることでプレゼンターの思考を聞き手も共有し、納得してもらうことができるでしょう。
5.体験談で聴衆の心をつかむ
聞き手の心をつかむには、始めが肝心です。相手に聞く姿勢をとってもらうには、例えばプレゼンの冒頭に、自身の体験談を話すことも効果的です。面白い話をして観客を笑わせるのにはスキルが必要ですが、そこまでしなくても「先日こんなことがあって……」といったエピソードが、これからプレゼンするテーマと合っていれば聞き手の興味を引き付けることができます。
体験談を上手に話すコツは、その体験を通じて自分が何を学んだかを明確にすることです。その学びの内容がプレゼンのテーマに近ければ近いほど、聞き手を引き込むことができます。また、自身の失敗談を話すのも良いでしょう。もし笑いが取れれば、会場の雰囲気を和らげる効果もあります。
6.プレゼンに対する苦手意識を克服する練習法
性格は人それぞれで、大勢の人前で話すことに緊張しないどころか、楽しみながらプレゼンできる人もいます。ただ、苦手な人でも、その苦手意識さえ克服できれば、良いプレゼンをできるようになります。苦手意識をなくすには、何よりも事前の準備が大切。ぜひ試してほしい事前準備と練習の一工夫を紹介していきます。
・リハーサルを録音してみる
プレゼンに対して苦手意識を持っている人であれば、事前にリハーサルを行なう人が多いかと思います。その際、リハーサルの内容を録音して、聞き直してみるのがオススメ。間の取り方や声のトーンなど、聞き手側にはどのように聞こえているのか確認してみましょう。
・自分用のプレゼン資料を用意する
プレゼンの際、資料をプリントアウトして配ることもあるかと思いますが、自分は同じ資料を見ながら話すのではなく、自分用の資料を用意しましょう。話すべき内容を箇条書きにしてまとめておくだけでも、落ち着いて話すことできます。
・うまい人のプレゼンをコピーしてみる
動画サイトなどには、さまざまな人のプレゼンが投稿されています。その中で、自分がいいなと思った人のプレゼンを“完コピ”してみるのもオススメです。自分がプレゼンしたい内容とはまったく違ったとしても、その人の話すスピードや言い回しなど自分に取り入れてみることで、苦手意識が薄らいでいきます。
まとめ:プレゼンは準備が大事
いかがでしたか? プレゼンを成功させるには、当日の話し方や姿勢だけでなく、事前の準備が大切だと感じていただけたのではないでしょうか。事前に準備する際のポイントを以下にまとめましたので、確認してみてください。
・プレゼンの内容は結論が最初になっているか確認する
・時間や姿勢を意識して事前にシミュレーションをする
・話すスピードや間の取り方を意識した練習をする
しっかりとした準備を行うことで、プレゼンに対する苦手意識が自信に変わるのではないでしょうか。プレゼンスキルを磨いて、より活躍できるビジネスパーソンを目指しましょう!
「連載:ビジネス豆知識を1分で解説! 知っ得クイズ」では、プレゼンやスピーチのテクニックをたくさん紹介しています。ぜひ動画もチェックしてみてください。
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【クイズ監修者】
夏川立也さん(コミュニケーション・プロデューサー)
大学在学中から落語家桂三枝(現・六代目桂文枝)に弟子入り。芸能活動の傍ら、起業家・社団法人豊中青年会議所 第37代理事長等としても活躍。“実践理論 パワー・コミュニケーション術”を開発し、現在も全国各地で講演中
※このコンテンツは、2018年にtypeメンバーズパークに掲載された動画を新たに記事化したものです。
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