今さら未経験の職種に転身するのなんて無理――。
そう決め付けて、やりたい仕事へのチャレンジに二の足を踏む読者もいるのでは?
ここでは異職種への転身に悩むエンジニアと人材コンサルタントの座談会カウンセリングを実施。
――今日は異職種に転職したいエンジニア2人の悩みについて、人材コンサルタントの高野さんが相談に乗るという座談会形式でキャリアカウンセリングを行ないます。では自己紹介からどうぞ。
田代 29歳独身。大手SI企業のSEです。新卒からずっと勤めていて、転職経験はナシ。ITコンサルタントに憧れてます。
――今日は異職種に転職したいエンジニア2人の悩みについて、人材コンサルタントの高野さんが相談に乗るという座談会形式でキャリアカウンセリングを行ないます。では自己紹介からどうぞ。
田代 29歳独身。大手SI企業のSEです。新卒からずっと勤めていて、転職経験はナシ。ITコンサルタントに憧れてます。
及川 自分は31歳で妻1人、2歳の子供が1人います。転職歴は1回で、小規模なソフトハウスから中堅SI企業に転職してSEやってます。
高野 田代さんはITコンサル志望なんですね。どんな仕事がしたいんですか?
田代 システム開発をずっと担当してきましたが、もっと経営寄りの視点で課題解決の根幹から関わりたいんです。SEからITコンサルの転身は厳しいですか?
高野 簡単とはいいませんが、SEからITコンサルへ転職するのは今、トレンド化しているといえます。景気が上向いて求人が増えたせいで、一時期よりも入りやすくなっているともいえますね。
田代 少し自信が持てましたが、今までシステム一辺倒だった自分の職歴は本当にアピールになるでしょうか?
高野 築いてこられた技術力の高さよりは、折衝能力や論理的な思考力を経験とリンクさせて語ったほうがよいですね。
30歳でコンサルデビューは遅い?
田代 そうか、ITのコンサルタントとはいえ、現場では人を相手に仕事を進める機会が多いんですよね。でもコンサルタントの仕事はハードだと聞きます。一生続ける人は少ないとも聞きますし、30歳を迎えるこれから飛び込むのは無謀なのかという不安もあるんです。
高野 たしかにコンサルタントを一生続ける人は少数です。しかし裏を返せば、コンサルタントに限らずとも力をつければ、何歳になっても転職先は見つかりますよ。多くのコンサルタントが事業会社に転職するのも見てきました。それに、SEとして経験を積んでからコンサルタントに転身する場合、20代後半まで待ってからという方のほうが一般的です。
及川 あの、私はまさにIT業界以外の業界に転身がしたいと思っています。ただ、未経験の分野に飛び込めるのかという不安と、私には妻子もいるので思い切った行動はできないという制約も感じます。
高野 年収ですか?
及川 はい。子供はまだ2歳ですがこれから養育費もかかるだろうし、私がやりたい仕事を手に入れても、それで年収が下がるなら転職はあきらめようかと……。
高野 未経験分野に転職するから年収が下がると決め付けていては、むしろ可能性を見落とすだけです。30歳以降の転職では、納得できる年収や生活サイクルのキープは目的どころか前提条件ですから。その前提条件を踏まえたうえで、仕事内容が希望に見合うものを探すんです。
及川 見つかるでしょうか……。
高野 及川さんはどうしたいんですか?
及川 それがよくわからないんです。もともとシステム開発に違和感を感じていましたが、30歳を過ぎて、やっぱりこれ以上この業界で仕事を続けるのはむりだとわかったんです。手遅れでしょうか?
異職種への転職は年収が下がる?
高野 いえ、30歳前後であれば、まだポテンシャルに期待されるギリギリの年齢。どこに転職先のターゲットを定めるかにもよりますが、年収や生活スタイルで譲れないものがあるなら、人材紹介会社と相談して条件に合う求人を探すという手もあります。欲張りは厳禁ですが。
田代 SEが転身可能な業界というのは限定されてしまうんでしょうか?
高野 そんなことはありません。IT業界内でスキルを活かしてプリセールスなどの異職種で活躍する人もいますし、別の業界で社内SEになる人もいます。最近はWebを利用したインターネット事業会社でSE経験者をリーダーやマネジャーとして迎えるケースも多くみられます。
及川 30歳で転身しても遅すぎるということはないんですね。
高野 要は自分の強みを知っているか、ですよね。現在の仕事を通じて、少なくともそれが何かに気づくと転職に抱く不安も小さくなりますよ。
及川 今の仕事のなかに、転身のヒントは隠されているんですね。
田代 改めて、コンサルタントを目指す意欲が沸いてきました!
――皆さんありがとうございました。
田代 29歳独身。大手SI企業のSEです。新卒からずっと勤めていて、転職経験はナシ。ITコンサルタントに憧れてます。
――今日は異職種に転職したいエンジニア2人の悩みについて、人材コンサルタントの高野さんが相談に乗るという座談会形式でキャリアカウンセリングを行ないます。では自己紹介からどうぞ。
田代 29歳独身。大手SI企業のSEです。新卒からずっと勤めていて、転職経験はナシ。ITコンサルタントに憧れてます。
及川 自分は31歳で妻1人、2歳の子供が1人います。転職歴は1回で、小規模なソフトハウスから中堅SI企業に転職してSEやってます。
高野 田代さんはITコンサル志望なんですね。どんな仕事がしたいんですか?
田代 システム開発をずっと担当してきましたが、もっと経営寄りの視点で課題解決の根幹から関わりたいんです。SEからITコンサルの転身は厳しいですか?
高野 簡単とはいいませんが、SEからITコンサルへ転職するのは今、トレンド化しているといえます。景気が上向いて求人が増えたせいで、一時期よりも入りやすくなっているともいえますね。
田代 少し自信が持てましたが、今までシステム一辺倒だった自分の職歴は本当にアピールになるでしょうか?
高野 築いてこられた技術力の高さよりは、折衝能力や論理的な思考力を経験とリンクさせて語ったほうがよいですね。
30歳でコンサルデビューは遅い?
田代 そうか、ITのコンサルタントとはいえ、現場では人を相手に仕事を進める機会が多いんですよね。でもコンサルタントの仕事はハードだと聞きます。一生続ける人は少ないとも聞きますし、30歳を迎えるこれから飛び込むのは無謀なのかという不安もあるんです。
高野 たしかにコンサルタントを一生続ける人は少数です。しかし裏を返せば、コンサルタントに限らずとも力をつければ、何歳になっても転職先は見つかりますよ。多くのコンサルタントが事業会社に転職するのも見てきました。それに、SEとして経験を積んでからコンサルタントに転身する場合、20代後半まで待ってからという方のほうが一般的です。
及川 あの、私はまさにIT業界以外の業界に転身がしたいと思っています。ただ、未経験の分野に飛び込めるのかという不安と、私には妻子もいるので思い切った行動はできないという制約も感じます。
高野 年収ですか?
及川 はい。子供はまだ2歳ですがこれから養育費もかかるだろうし、私がやりたい仕事を手に入れても、それで年収が下がるなら転職はあきらめようかと……。
高野 未経験分野に転職するから年収が下がると決め付けていては、むしろ可能性を見落とすだけです。30歳以降の転職では、納得できる年収や生活サイクルのキープは目的どころか前提条件ですから。その前提条件を踏まえたうえで、仕事内容が希望に見合うものを探すんです。
及川 見つかるでしょうか……。
高野 及川さんはどうしたいんですか?
及川 それがよくわからないんです。もともとシステム開発に違和感を感じていましたが、30歳を過ぎて、やっぱりこれ以上この業界で仕事を続けるのはむりだとわかったんです。手遅れでしょうか?
異職種への転職は年収が下がる?
高野 いえ、30歳前後であれば、まだポテンシャルに期待されるギリギリの年齢。どこに転職先のターゲットを定めるかにもよりますが、年収や生活スタイルで譲れないものがあるなら、人材紹介会社と相談して条件に合う求人を探すという手もあります。欲張りは厳禁ですが。
田代 SEが転身可能な業界というのは限定されてしまうんでしょうか?
高野 そんなことはありません。IT業界内でスキルを活かしてプリセールスなどの異職種で活躍する人もいますし、別の業界で社内SEになる人もいます。最近はWebを利用したインターネット事業会社でSE経験者をリーダーやマネジャーとして迎えるケースも多くみられます。
及川 30歳で転身しても遅すぎるということはないんですね。
高野 要は自分の強みを知っているか、ですよね。現在の仕事を通じて、少なくともそれが何かに気づくと転職に抱く不安も小さくなりますよ。
及川 今の仕事のなかに、転身のヒントは隠されているんですね。
田代 改めて、コンサルタントを目指す意欲が沸いてきました!
――皆さんありがとうございました。
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