1人で面接を受けるのも緊張するけど、知らない人と一緒に受けるグループ面接はもっと緊張するものですよね。グループ面接と個人面接の企業が見るポイントの違いを知っておきましょう。
グループ面接では何を見られている?
複数人が一緒に面接を受ける「グループ面接」。個人面接と何が違うのか、また採用担当者は何を見ているのかなど、気になるところがたくさんありますよね。そこで今回は、グループ面接の流れとポイントを紹介したいと思います。
まず、グループ面接の一般的な流れは以下の通りです。
入室・着席 → 1人ずつ自己紹介(自己PR・志望動機など) → 面接官からの質問 → 逆質問の時間 → 退室
となります。この間に、全員で1つのテーマについて議論するグループディスカッションが行われる場合もあります。
まず、面接官がグループ面接で見ようとしているのは“社会人としての礼儀やマナー”です。たとえば、入室時に最初の人は大きな声でハキハキ挨拶したのに、次に入ってくる人が下を向いてボソボソと聞こえない声で挨拶をしたとします。
あなたが採用担当者だったら、どちらを社会人として評価しますか? 何も他の人よりも大きな声を出せと言っているわけではありません。まずはきちんと挨拶をすることです。
自己紹介は短く端的に!
次に自己紹介の時間ですが、ここでもちょっとしたコツがあります。個人面接ではなくグループ面接なので、人数が多いぶん、面接にはある程度の時間がかかります。だからと言って、面接官もダラダラと長い時間を面接にかける気があるわけではありません。
ですから、「自己紹介をお願いします」と言われて、まとまりのない話を長々としてはいけません。事前に自己PRと志望動機の2つは準備しておいて、それを30秒から1分程度で簡潔に話せるように対策を練っておきましょう。
企業が重視している要素の1つは「コミュニケーション能力」です。コミュニケーション能力とは、相手の意図を読む力、空気を読む力とも言いかえられるので、自分の話をダラダラとする人はコミュニケーション能力がない自己中心的な人と思われる可能性があります。
よく「長く話したほうが熱意が伝わる!」と思っている方がいますが、それは勘違いです。誰もが経験があると思いますが、人の長い話は頭の中に入ってきません。それよりも「ポイントは2つです。1つは?、もう1つは?」と端的に話したほうが印象に残ります。
質問は積極的にする
続いて、面接官からの質問、逆質問の時間がやってきます。と、その前に自己紹介が終わったからと言って油断して、他の人の話を全く聞かないという態度はNGです。なぜなら、面接官からの質問で「今のAさんが話していた事業計画についてどう思いますか?」など、他の人の話に関する質問がくる可能性もあるからです。
そのときに「すみません、聞いていませんでした」では終了です。先ほども書きましたが、企業が見ているポイントはコミュニケーション能力なので、「他人に興味がありません」という態度がグループ面接で浮き彫りになってしまうと弁解の余地がありませんよね。自分の話が終わっても、必ず他の人が何を話しているか、聞いておくようにしましょう。
「みなさんから何か質問はありますか?」と逆質問の時間がきたら、積極的に質問しましょう。このとき、他の人が自分が聞きたかった質問を先にしたとします。それで満足せずに、「私も○○に興味がありました。それと関連がある△△について?」など、少し角度を変えて質問をするようにしましょう。黙っていては、企業に興味がないと思われてしまいます。
退室時も気を抜かない
最後に、退室です。「あ?、終わった、終わった」と気を抜いて出ていってはいけません。速やかに立ちあがり、イスの横に一歩移動して「ありがとうございました」とお辞儀します。
荷物を持ち、ドアに近い人から順番に退室していきます。ドアから出る際は、面接官を見て「失礼いたします」と挨拶することを忘れずに。「終わりよければ全てよし」という言葉がありますが、逆に返せば「終わりダメなら全てダメ」ということを覚えておいてください。
廊下に出ても油断は禁物。グループ面接を一緒に受けた人達と「お疲れー」「緊張したよねー」などと私語を叩いてはいけません。さらに言えば、会社から出ても、企業名を出して余計なことは言わないほうが無難です。世間は狭いもので、誰がどこで話を聞いているかわかりませんから。
まとめると、グループ面接では「社会人としての礼儀、マナー」「端的にまとめて話すこと」、この2つが内定を掴むためのコツです。おさえておいてくださいね!