働きながらの転職活動はスケジュール管理が命!転職成功のコツや注意点を紹介
働きながらでも転職活動ができるのか、退職してから転職活動に打ち込むべきなのか悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。働きながら転職活動を行う場合は、しっかりとスケジュール管理をすることが重要です。
本記事では、働きながら転職活動を進めたい方に向けて、転職を成功させるためのコツや注意点を詳しく解説します。働きながら転職活動するメリット・デメリットも紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
働きながら転職活動するメリット・デメリット
働きながら転職活動を行った場合、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。本章では、現職の仕事をこなしながら転職活動をするメリット・デメリットを解説します。
働きながら転職活動するメリット
現職に勤務しながら転職活動をすると、3つのメリットを得ることができます。それぞれのメリットを以下で確認しておきましょう。
収入を気にせず転職活動できる
働きながら転職活動を行うメリットは、収入を確保しながら希望条件に合った転職先を探せることです。退職後に転職活動を始めた場合、転職先が見つからず安定した収入がないために貯金などの資産を切り崩さなければならなくなってしまいます。
離職期間(ブランク)がない
現職に勤めながら次の転職先を見つけることができれば、離職期間(ブランク)が発生しません。転職活動で職務経歴書に記載する際に長いブランクがあると、面接官などにネガティブなイメージを与えてしまい、書類選考や面接で不利になる場合があります。
「転職をしない」選択ができる
現職に留まるべきか、他の企業に転職した方が良いか結論が出ていない場合は、転職活動を進めていく中で転職を止めることもできます。転職に有利な資格を取得してから高年収が見込める企業に転職するなど、転職先の選択肢を広げることも可能です。
働きながら転職活動するデメリット
働きながら転職活動を行うことは、休日や有給休暇などの時間を転職のために費やさなければなりません。具体的にどのようなデメリットがあるのか、以下で詳しく解説します。
スケジュール管理が大変
現職の仕事をしながら面接日程を調整する、面接日などに合わせて有給休暇を取得するなどの調整を行わなければなりません。複数社に応募する場合は、さらに管理が難しくなります。
転職活動にかけられる時間が少ない
週5日間フルタイムでの勤務と転職活動を同時に行う場合、転職活動にかけられる時間は圧倒的に少なくなります。休日の時間を転職活動に充てるなどの時間のやりくりが必要になることがデメリットと言えるでしょう。
退職・入社時期をコントロールしづらい
内定後に退職する場合、現職に退職の意思を伝え、引き継ぎのスケジュールを引き、退職日を調整したのちに転職先へ入社時期の交渉をするなど、多くの工程を踏むことになります。
その間に退職の引き止めを受けるなど、働きながらの転職活動は思うようにスケジュールをコントロールできない可能性があります。
退職後に転職活動をしても良い?
働きながら転職活動をする方法以外に、退職してから転職活動を始めるのも一つの方法です。ただし退職後に転職活動をするべきかは、その人の状況によって異なります。本章では退職後に転職活動を行うべきなのか、見極め方を解説します。
退職後の転職活動はリスクが高い
退職後に転職活動をすべきなのか見極め方を解説する前に、現職を辞めてから転職活動を行うリスクについて確認しておきましょう。退職後に転職活動を行う場合は、十分な時間を確保できる反面、転職先が見つかるまで安定的な収入が得られず金銭面での不安が残ります。
また退職から転職先に入社するまでのブランクが長いほど、転職活動で不利になりやすいことも考慮しなければなりません。さらに転職先が決まらない焦りや不安感から、転職先を妥協してしまい満足のいく転職ができない可能性も高まります。そのため、基本的には現職の仕事を続けながら行うことをおすすめします。
退職後に転職活動をしても良い場合は?
働きながら転職活動をするのが基本ですが、なかには退職後に行った方が良いケースもあります。現職に就きながら転職活動をする場合、有給休暇を取得して面接に対応しなければなりません。ただし有給休暇をすでに使い切っている、人手不足で有給休暇の取得が難しい、現職が忙しすぎて転職活動に充てられる時間がないなどの場合は、退職後の転職活動も検討して良いでしょう。
また、人間関係などのトラブルで精神的な疲れを感じていて、精神疾患を患ってしまうリスクがある場合は、すぐに退職した方が良いかもしれません。
このように、自分が置かれている状況や現職の仕事と転職活動に使える時間のバランスなどを考慮して、退職の手続きを進めてから転職活動に励むことも必要です。
退職前に確認しておくべきこと
退職後に転職活動を行う場合は、現職を辞める前に確認しておくべき事項があります。退職後に慌てないためにも、事前にチェックしておきましょう。
雇用保険の失業給付の申請をする
退職後に転職活動をする場合は、転職活動中の生活費を捻出するために、雇用保険の失業給付を受けるための手続きを済ませておきましょう。
ただし失業給付を受け取るためには、受給資格を満たしていなければならず、雇用保険の加入期間などによって受給金額が異なるので注意が必要です。
失業給付については以下の記事で詳しく解説しているため、事前にチェックしておきましょう。
最低3ヶ月は生活できるだけの貯蓄があるか確認する
退職後に転職活動をするなら、最低でも3ヶ月分の生活費を賄える貯蓄があるか確認しておきましょう。自己都合で退職した場合、失業給付を受けるまでに7日の待機期間に加えて、3ヶ月間の給付制限期間を待たなければなりません。そのため受給開始までの3ヶ月間は収入がゼロになります。
退職後に転職活動をする場合は、最低でも3ヶ月以上の生活費をカバーできる貯蓄が必要になることも考慮しておきましょう。
離職期間(ブランク)が転職に不利に働く場合がある
ブランクが長いと、面接官に「そもそも働く気がない」「スケジュール調整力がない」などのネガティブな印象を持たれてしまう可能性があります。そのため、面接ではブランク期間中に何をしていたのかを質問されるケースが多いです。
面接官が納得できるような受け答えができなければ、面接で落とされてしまう可能性があるため、明確な理由を説明できるように準備しておくことが大切です。転職活動と同時に、希望する業界研究や必要なスキル・知識を身につけられる資格の試験勉強を行って自己研鑽するなどの対策も必要になってきます。
働きながらの転職活動はスケジュール管理が命
働きながら転職活動をする際は限られた時間の中で行わなければならないため、スケジュール管理が重要です。本章では、働きながらの転職を成功させるためのスケジュール管理のポイントを紹介します。
転職活動にかかる期間
転職活動は、自己分析・情報収集・書類作成・応募・内定・入社と、さまざまなステップに分けることができます。スムーズに転職活動が進んだ場合でも、3ヶ月程度の期間が必要といわれています。それぞれのステップにかける期間の目安を確認しておきましょう。
自己分析、情報収集 | 1.5週間程度 |
書類作成、応募 | 2週間程度 |
面接 | 4~5週間程度 |
内定、入社の検討 | 1週間程度 |
引継ぎ、退職・入社準備 | 4~5週間程度 |
いつまでに転職するかを決め、逆算スケジュールを作る
目標も立てずに転職活動を始めても、効率よく進められません。いつ頃から転職先で働きたいのかを決めておくと、スムーズに転職活動を進めることができます。希望の入社日から逆算し、3ヶ月前から転職活動を始められるスケジュールを立てることで、行動を起こしやすくなります。例えば9月に入社したい場合のスケジュールの目安は以下の通りです。
自己分析・情報収集 | 6月上旬~ |
書類作成・応募 | 6月中旬~ |
面接 | 7月上旬~ |
内定・入社の検討 | 8月上旬~ |
引継ぎ・退職準備・入社準備 | 8月上旬~ |
面接の日程調整は休暇やWEB面接を活用する
スケジュールを管理する上で、面接の日程調整に配慮する必要があります。基本的に、現職で転職活動を伏せて行う場合は有給休暇などを取得して面接を受ける形になります。しかし1社だけでも面接が複数回にわたって実施されるため、複数社を同時進行で受けるとなると現職を頻繁に休まなければなりません。病欠でもないのに休みがちになれば、上司や同僚などに転職活動中だと察知されてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
事前に応募企業に相談し、業務終了後の平日の夜間帯などに面接の時間を取ってもらえないか相談してみましょう。またWEB面接を導入している企業も増えており、移動の時間やコストなどをかけずに転職活動を行えるようになってきています。複数社を受ける場合は面接の回数なども考慮しながら、WEB面接が可能な企業を受けるのも一つの方法です。
働きながら転職活動する際の注意点
本章では、働きながら転職活動をする際の注意点を解説します。
現職に迷惑をかけないことが大前提
転職を成功させることは重要ですが、現職に迷惑をかけないことは社会人として守るべき責務です。転職活動で忙しくても、現職の業務で支障が出れば、同僚や上司に迷惑をかけることになります。
働きながら転職活動を行う場合は、業務時間内は目の前の業務に集中し、業務時間外で転職に必要な準備をしましょう。
会社支給のパソコンやスマホを使わない
転職活動で転職サイトや転職エージェントに会員登録する際は、会社から支給されたパソコンやスマホは使用しないようにしましょう。会社から貸与されたものは私物として使用できないため、転職活動で利用するのはマナー違反です。
また会社によって、会社支給のパソコンやスマホのアクセス先を抜き打ちでチェックしているケースもあります。現職に転職活動をしていることを知られたくない場合は、特に注意が必要です。
転職の相談は同僚にしない
転職の相談は、現職の同僚にしないことをおすすめします。仲が良い同僚でも社内に広がる可能性があり、噂が広まれば働きづらくなってしまうかもしれません。転職に関する相談がある場合は、社外の友人や家族に相談するようにしましょう。
転職に関してプロ目線での客観的なアドバイスが欲しい場合は、転職エージェントへの相談もおすすめです。転職エージェントでは、求人応募はもちろん応募書類の書き方から希望する業界の最新情報などまでを教えてもらえます。
まとめ
退職してから転職活動を始めることも可能ですが、経済的な不安や面接官などに与える印象などのリスクを踏まえて考えると、働きながら転職活動をする方が良いと言えそうです。現職で仕事を続けながら転職を成功させるためには、面接日調整を含むスケジュール管理が重要です。仕事が忙しく、スケジュール管理に不安がある場合は、転職エージェントなどのプロに相談することをおすすめします。