いざ、転職の最終面接!面接官の反応でわかる合格フラグ一覧
最終面接を終えて「あれって合格フラグ?」と期待したり、「違うかな……」と不安になったり。面接結果を待つ時間は、とても長く感じられますね。この記事では、そんな方へ合格フラグの可能性が高い面接官の反応をご紹介します。また、不合格フラグを避ける方法や不合格フラグが立ってしまった時の対処法についても解説しています。ぜひ、参考にして最終面接に臨んでください。
面接官の反応でわかる合格フラグ一覧
フラグ(flag)とは、英語で「旗」、つまり何かの目印を指す言葉として用いられています。転じて、面接での「合格フラグ」とは、採用・次の面接への通過を示唆する面接官の言葉や態度のことを言います。
合格フラグ①入社後の話が出る
面接で入社後の具体的な手続きの流れや任される仕事内容について、深い部分まで面接官の話が進んだり質疑応答が行われた場合、それは合格フラグの可能性が高いでしょう。配属先候補の説明や希望の確認、あるいは配属部署についての細かい説明があって質問を受け付けたりする場面なども、面接官が高評価を下して入社後を想定しているサインです。
合格フラグ②企業の魅力をアピールされる
面接官から、「うちならあなたのビジョンを実現できる」「うちなら希望する働き方ができます」など、企業の魅力をアピールされることも合格フラグと期待できます。「うちに入社してほしい」や「内定を出したら他社選考を止めて、承諾してほしい」といった面接官の気持ちが現れていると想定できるからです。
合格フラグ③「ぜひ活躍してほしい」と言われる
面接官から「一緒に働きたい」「うちでぜひ活躍してほしい」「うちの社風に合っている」などの言葉が投げかけられたなら、好評価を得たサインと言えるでしょう。「不合格だな」と思った人には期待感を抱かせるような言葉は控えるのが面接官の心理ですから、本音が溢れた合格フラグだと考えられます。
合格フラグ④面接が盛り上がって長引く
面接が盛り上がって面接時間が予定より長引く場合も、合格フラグと期待できます。質問でスキルを細かくチェックされた、志望度合いを熱心に確認されたという印象があったなら、合格を出すために面接が長引いたと言えるでしょう。ただし「採用ボーダーラインの人は、合否を見極めるために長引く」と言う面接官もいるので、面接内容も含めて合格フラグかどうかの判断が必要です。
合格フラグ⑤面接官がプライベートな話を出す
プライベートな話題を振ってくることも合格フラグの一つです。例えば、採用後に直属の上司になる面接官がそうした話題を出したり、社員同士の交流についての話題が出たり、面接官が個人的な興味を持っていることについての話が出たりするなら、採用を検討していると言えるでしょう。しかし、仕事の質問が早々に切り上げられたなら、不合格を決めたうえで面接時間を持たせようとしている可能性もあります。
合格フラグ⑥入社時期について聞かれる
入社時期あるいは現職の退職時期についての質問は、具体的に採用するビジョンを持ち、社内で準備しようという姿勢の表れと考えられます。合格フラグの可能性は高いですが、企業によって「全員に聞く基本質問」のこともあるので、100%合格フラグとは言い切れません。
合格フラグ⑦回答を褒められる
面接での回答に、「素晴らしい」「いいね」など、明らかに好印象を得たと実感できるポジティブな反応が続く場合も合格フラグの可能性があります。面接官側は冷静に相手を見極めようとして臨んでいるので、プライベートの会話のような盛り上がりを目指していませんし、無駄に求職者の期待値を上げようともしません。そんな中で、直球で褒められることは好印象のサインだと捉えて良いでしょう。
合格フラグ⑧握手を求められる
面接官から握手を求められるケースもまれに見られます。面接での握手は「高く評価する」「一緒に働こう」という表現で、「内定」を意味していると一般的には言われているようです。特に、最終面接で社長や役員に握手を求められたら、かなり強い合格フラグと考えて良いでしょう。
お祈り・不合格フラグ一覧
「お祈り」とは不採用(不合格)を指す言葉で、不採用通知に「今後のご活躍をお祈りいたします」と表現されることに由来します。合格フラグの反対で、お祈りフラグ・不合格フラグとされるものがありますので、ご紹介します。
不合格フラグ①面接時間が予定よりも短い
指定されていた面接時間よりも早く終了する場合、不合格フラグの可能性は高めでしょう。あらかじめ面接時間にゆとりを持たせていることを考慮に入れても、「なんだかあっけない」と感じるような面接は特にそうかもしれません。面接官は通常業務がありつつ面接に時間を割いているので、自社とはミスマッチ=不合格と判断できた時点で、面接を無駄に長引かせることはないからです。
不合格フラグ②面接官の反応がだんだん悪くなる
面接の序盤はいい雰囲気で進んでいても、徐々に面接官の反応が薄くなり、素っ気ない印象になってきたら、それは不合格フラグの可能性があります。ただし、不合格の求職者は将来のお客様候補であるため、不合格が決まっていても「お客様対応」する企業も少なくありません。丁寧な対応かどうかではなく、質疑応答という面接の本質部分での反応に注目しましょう。
不合格フラグ③具体的な質問を一切されない
面接の進行が、面接官が質問して求職者が回答したら次の質問へ移るという一問一答形式で終始したなら、不合格フラグかもしれません。面接官が突っ込んだ質問をする度合いは、求職者への関心度に比例してしまうものです。
不合格フラグ④無言の時間が続く
面接官が回答に対して無言で考えこむ、あるいは会話が途切れて「……」の時間がたびたび生まれて空気が悪くなる場合、不合格フラグの可能性は高いでしょう。質問意図とずれた回答なので戸惑っている、質疑応答がかみ合っていないので固まってしまっている、そんな状態が起こっているのかも。
不合格フラグ⑤こちらの質問に対して回答が不十分
面接での求職者からの質問や、最後の逆質問に対して、面接官の回答がおざなりだと感じる場合も、不合格フラグの可能性があります。不合格を決めているので面接を早く終わらせたい、詳しく話しても仕方がない、という心理の表れだと考えられるからです。入社して欲しい求職者には、自社への志望度合いを上げようとして具体的に回答したくなるようです。
合格・不合格に関係しない面接官の言動
他社への応募について質問される
面接で、他社への応募状況についての質問は一般的です。内定通知のタイミングのために聞く企業もありますが、採用の情報収集の一環として、合格不合格に関係なく全員に聞く企業も多いようです。ただし、入社意欲について聞かれた場合は合格フラグ寄りの反応といえます。
にこやかに対応する
終始にこやかに対応してくれる面接官なら「合格フラグ?」と期待してしまいそうですが、ただその面接官の人柄なだけということも。厳しめの突っ込みが続いて「もうダメか」と思っても採用通知が来た、なんて話はざらにあります。また、SNSで情報が拡散しやすい時代ですから、不合格を早々に決めた人でもにこやかに対応する面接官も多いでしょう。
雑談が多い
面接にも関わらず仕事以外の話題が多い場合、合格・不合格どちらのフラグとも断定できません。例えば、十分な面接時間があってお互いに聞きたいことが全て確認できたなら、リラックスして雑談になる流れもありえます。しかし、30分の面接時間のうち大半が雑談なら、突っ込んで聞きたいことが無いので雑談で時間を埋めた可能性も考えられます。
面接官が熱心にメモを取る
面接の間、面接官が熱心にメモを取り続けることもあります。基本的に社内記録用としてメモを取っているので、フラグにはなりません。もちろん、高評価のため細かくメモを取っている可能性もありますが、普段からメモを多く取ることが習慣化しているだけの人かもしれませんので、合格とも不合格とも判断がつかない行動です。
「最後にアピールしたいことは?」と聞かれる
面接で「最後にアピールしたいことは?」「最後に一言ありますか?」と質問される場合、シンプルに求職者が面接で心残りのないように確認してくれていることが多いようです。全員に聞くという面接官も少なくありませんので、不合格フラグだと気落ちする必要はなさそうです。ただし、採用基準に達していないために、最後のチャンスとして聞かれることもあります。
合否の連絡がなかなか来ない
連絡のタイミングが遅いことは必ずしもフラグとは言えません。なぜなら、複数の応募者の面接が終了してから合否が決まることもあるからです。「採用」が決定したならすぐに連絡が来ることが多いでしょうが、その決定のタイミングがいつになるのかは求職者にはわからないものです。
不合格フラグから巻き返す方法
何が足りていないのか考える
面接の途中、ある回答を境に「面接官の反応が悪い……」「不合格フラグ?」と感じたなら、何とか巻き返しを図りましょう。アピールの方向がズレた、間違えた、不足していたと感じたら、素直に「先ほどしっかりとお伝え出来なかったのですが」と切り出してから、追加で話していくこともできます。落ちてついて対処できれば、「誤ったと思ったらすぐに軌道修正できる人」「空気を読める人」など、コミュニケーション力が高いと逆に好印象を持たれるかもしれません。ただし、大切なのは切り出すタイミング。決して面接官の質問を遮ってはいけません。自然な会話の流れのなかでタイミングを見つけましょう。
最後の逆質問を利用する
面接の最後、逆質問で不合格フラグからの巻き返しを目指せるかもしれません。「最後にアピールしたいことは?」と聞かれたらそれこそチャンス到来ですし、「何か質問は?」と聞かれても、自己アピールへと変えることができます。
例えば、強みのアピールポイントがズレた、仮に営業力より企画力をアピールすべきだったと仮定しましょう。その場合は「以前、サービス導入後のお客様の課題に気づき、新しい提案を行って採用されたことがあります。御社の営業では、アフターフォローにどのように取り組まれているでしょうか?」とアピールを盛り込むなど。改めて決意表明を盛り込むこともできますから、逆質問を上手に活かしましょう。
最終面接の合格率と傾向
最終面接の合格率は3~5割前後
最終面接に呼ばれると「もう内定かも?」と思いがちですが、もう1人候補者がいるなら合格率は5割。最終面接の合格率は3~5割と言われますから、2~3人を最終面接に呼ぶ企業は少なくないのかもしれません。最終面接とは、採用基準に達している人を、経営層が「採用OKかどうか」判断する場だと心得ておきましょう。「自社への熱意・覚悟」を含めて、本当に活躍していける人材かどうかが見極められています。
合否連絡までの期間は1週間前後
最終面接後、早ければ当日中の採用通知もありえますが、一般的には数日~10日程度で連絡があります。面接の際に期日を伝えてくれることも多いので、期日を過ぎても何も連絡がない場合、迷惑フォルダに入っていないか、留守電メッセージが来ていないかを確認してから、電話やメールで問い合わせましょう。
最終面接で落ちる理由と対処法
最終面接で落ちるのは、基本的に対策不足
最終面接に呼ばれることは、それまでの面接で求人要件に対するスキルや知識はあると判断されていると言えるでしょう。それなのに不合格になるのは、最終面接の対策不足、つまりその企業の最終面接官(社長や役員)がチェックしている点に対してアピールできなかったということです。
企業のニーズに合わせた強みをアピールできていない
最終面接で企業のニーズとズレた回答をしてしまったり、PRすべき強みを間違えてしまっていたりすると、企業とのマッチング度に疑問を持たれます。これまでの面接で得た情報や雰囲気なども合わせて、どんな質問がきても企業が求めていることに合った回答ができるよう、準備が必要です。企業のビジョン、方向性を理解できているかなどを見直し、戦略を立て直しましょう。
質問に対して噛み合った回答ができていない
最終面接に限りませんが、面接官の質問の意図が理解できなくて嚙み合わないと、合格をつかむのは難しいでしょう。例えば「あなたがこの会社の社長だとしたら、何をする?」と質問されたなら、情報のアンテナ感度、将来をどう予測しているか、経営者視点があるか、斬新な発想ができるかなどをチェックしているかも。その場合、「服装自由で働きやすい会社にする」などと答えると、印象は良くないでしょう。
社会人としての基本マナーが守れていない
最終面接でも、当然、社会人としての基本マナーが出来ているかは見られています。気持ちの良い挨拶ができる、相手の目を見て話ができる、面接官の言葉を遮らない、などは大切です。他にも、無意識にやってしまいがちな髪を触る、時計を見てしまう、といった動作にも注意が必要です。靴が磨かれているかなどの身だしなみも事前にチェックしておきましょう。
転職エージェントへ相談するのも選択肢のひとつ
たどり着いた最終面接で落ちてしまうのは、もったいないこと。期待した分、メンタルにも悪影響が出てしまうかもしれません。転職先が決まるのは縁や相性ということはありますが、正しい戦略で臨むことで合格率をぐっと上げることは可能です。自分で戦略を立てるのは自信がない、どうして面接で落とされるのかわからないという人は、転職のプロである転職エージェントの活用も方法の一つとして検討してみましょう。
まとめ
合格・不合格フラグについて解説しましたが、フラグはあくまでも目安、予想に過ぎません。大切なのは、面接が終わったあとの振り返り。どの質問にどう答えたか、面接官の反応はどうだったか(フラグはあったか?など)を記録して、次の面接に万全に備えましょう。
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