転職して楽な仕事に就くには?5つのステップを完全解説

公開日:2022年12月22日 #転職準備 #内定・退職 #その他

転職して楽な仕事に就くには?5つのステップを完全解説

「もっと楽に働きたい……」という思いでいっぱいなら、転職の二文字が頭によぎっているかもしれません。そんな方へ向けて、「楽な仕事の4つの条件」と、一般的に楽と言われる仕事を「楽な仕事11選」として一挙にご紹介します。また、何を「楽」と感じるかは個人差があるので、自分にとっての「楽な仕事に就くための5ステップ」も合わせて解説していきます。ぜひ、転職活動の参考にしてみてください。

楽な仕事の4つの条件

①適切に評価される

「楽な仕事」って、具体的にはどんな仕事でしょうか。人によっては、シンプルに簡単な仕事のことかもしれません。別の人には「上司が仕事の難易度を理解してくれて、頑張りが適切に評価される仕事」のことを言っているかもしれません。例えば、職場のムードメーカーや目立たない縁の下の力持ち的な役回りなど、数字に表れない貢献をきちんと評価してくれることを指していたり。あるいは、頑張ったらその分のインセンティブが付くなど、わかりやすい評価制度を「楽だ」と言う人もいるでしょう。

②精神的ストレスが少ない

「楽な仕事」とは、精神的なストレスが少ないことを指す人もいるでしょう。もちろん、何が精神的ストレスかも人それぞれで、ノルマがあるのが辛い人、接客が苦手で上手くやれていないことが精神的ストレスの人もいれば、職場の人間関係がピリピリしていることや周りが意識の高い人ばっかりでついていくのが大変、という人もいるでしょう。また、本来の業務とは違う雑務を押し付けられることも精神的ストレスになりえます。

③肉体的ストレスが少ない

「楽な仕事」とは、肉体的ストレスが少ない仕事だと言う人もいるかもしれません。その意味も人それぞれで、立ちっぱなしではない・重いモノを扱わないなど肉体を酷使しない仕事を指すこともあれば、単純に屋内で座りっぱなしではなく適度に外出のある仕事をいうこともあります。あるいは、暑い夏の日に外回りをしなくて良い仕事のことかもしれません。また、仕事内容よりも、残業が少ないことや週に2日の休みが確保できることを指す人もいるでしょう。

④労働環境が良い

「楽な仕事」とは、ある人にとっては労働環境が自分にとって快適なことを意味しているかもしれません。カレンダー通りに休めることや有給休暇が多いこと、長期休暇が取りやすいことを指す人もいれば、急な休みが取りやすい雰囲気があることを言う人もいるでしょう。きれいなオフィスでカフェテリア付き、あるいは職場が〇〇エリアにある、といったことを求めている人や、家賃補助・社宅の有無、育児支援といった手厚い福利厚生が欲しいという人もいるでしょう。

転職して楽な仕事に就くための5つのステップ

①自分が人よりできることを見つける

「楽な仕事」を探すには、自分が人よりできることを仕事に活かす、という視点が必要です。得意なことや好きなことをしている方が早く時間が過ぎていくように感じられるもの。それならば、一日の多くの時間を自分が人よりできることに充てた方が楽に感じられます。例えば、人と接するのが苦手な人には接客や営業の仕事は辛いですが、人と話すことが大好きという人なら天職と思えるかもしれません。さらに、自分の得意を活かすので、成果が出やすく評価されやすいでしょう。人との比較で明らかに優位などハードルの高いことではなく、「苦を感じず自然にやれている」という程度で十分。「絵を描くのが得意」のような形になるものだけではなく「よく人から打ち明け話をされる。話しやすいと言われる」のような形のないものも含めて、自分を振り返ってみましょう。

②自分が人よりできないことを見つける

自分にとって「楽な仕事」に就くには、上で説明した「自分が人よりできること」とは反対の「自分が苦手なこと・人よりうまくできないこと」も把握することが大切です。「楽」とは「ストレス要因が少ない仕事・環境」という側面もあるので、自分が苦手なことをしなくて済む・人よりうまくできないことを求められなくて済む仕事かどうか、という視点で仕事を探すことも重要だからです。そのためには、過去を振り返って自分にとって「頑張っても人よりうまくできないこと」や「人並みにするのに人よりも努力が強いられていること」を明らかにしていきましょう。例えば、「小さい頃から人見知りしがちで、初対面の人とは自然な感じで話せない」なら、接客や営業の仕事は向いていないでしょうし、あるいは事務職に就いたとしても外部の人とのやりとりが多い仕事内容だとしたら、自分にとっては楽な仕事とは言えないでしょう。

③得意分野が活かせて苦手分野の少ない職種を選ぶ

「①自分が人よりできることを見つける」こと「②自分が人よりできないことを見つける」ことを経たなら、自分が「楽」と思える仕事や労働環境についての整理・理解が進んでいるでしょう。それは「自分の適性」が分かっている状態です。ここからは、様々な職種について詳しくリサーチして「得意分野が活かせて苦手分野の少ない職種」を選んでいきましょう。例えば、IT周りの技術や機器が大好きで、新しい技術を学ぶことが全く苦にならない、また人とのコミュニケーションも苦手ではないという場合はエンジニアが向いているかもしれません。そんな風に自分向きの職種を探していきましょう。

④労働条件を見比べて企業を選ぶ

既に説明したステップの①~③まで進めていくと、自分が就きたい職種や業界が絞れてきているでしょう。ここからは、具体的に企業の求人条件を見比べて、労働条件を詳しくチェックしていく段階です。その前提として、まず自分が理想とする働き方を細かくイメージして、譲れない条件を決めましょう。さらに、他の様々な条件についても、優先順位と許容できる範囲を想定していきます。労働条件とは、雇用形態や給与、勤務時間など基本的なことだけではなく、平均月残業時間や有給休暇の日数、有給消化率の高さ、あるいはリモートワークの可否、勤務地、転勤の有無など様々です。女性なら職場の男女比や、産休・育休の取得率も気になるかもしれません。自分にとっての優先順位と許容範囲を持って、労働条件を比較して求人を選んでいきましょう。

⑤面接で直接確認する

転職の面接は、自分を選んでもらう場面であると同時に、自分が企業を選ぶ場面でもあります。直接企業を訪れて面接官とやり取りできるので、実際の社風や部署の雰囲気が感じられ、自分がリサーチした以上の情報が得られます。ですから、面接で「自分の特性が活かせる職場」かどうかを見極めるという意識を持って臨むことが大切です。また、面接を通して疑問点を全て解消しておくことも欠かせません。特に、残業時間やノルマの有無などプレッシャーとなることが想定できる事項は明らかにしましょう。また、フレックス制度有り、テレワーク可、服装自由など自分にとって「楽」と感じる条件があるなら、そうした条件についても遠慮なく質問しておきましょう。
面接へ臨むスタンスは「もともとある楽な仕事を探す」ではなく、「自分にマッチして、楽に感じられる仕事を見つける」とすることがポイントです。

おすすめの楽な仕事11選

人によって「楽な仕事」の捉え方が違うことは既に説明した通りですが、一般的に「楽な仕事」と言われている仕事もあります。ここからは楽な仕事の4つの条件(※)を満たしやすいと言われる仕事を一挙にご紹介します。

※①適切に評価される、②精神的ストレスが少ない、③肉体的ストレスが少ない、④労働環境が良い

ビルメンテナンス

「ビルメンテナンス(通称、ビルメン)」の仕事は、主にオフィスビルや商業施設など建物の「清掃管理」「設備管理」です。「清掃管理」は、単なる掃除だけではなく、建物独自の美観を保つ、ウイルスの消毒などの衛生面を保持する目的で行われる仕事全般を指します。「設備管理」は電気や空調などビル設備の管理で、最近ではコンピューターによる中央監視で行われます。建物の担当やシフトによって差はありますが、トラブルがなければルーティーンの仕事が多く勤務時間も決まっているため、楽な仕事と言われています。

一般事務職

「一般事務」の仕事内容は、様々な書類の作成・ファイリング、オフィスへの電話・メール対応や来客対応、伝票処理、備品管理や郵便物の仕分けなどの基本的なオフィスワークです。一部の企業では経理など専門知識の必要な仕事もあり、企業ごとで仕事の幅はありますが、一般的にはノルマのないルーティーン作業が多く、繁忙期を除いて残業が少ないとされているので、プライベートもしっかり充実させたい女性から人気のある職種です。

大学事務職

「大学事務」の仕事は、配属の課で細分化されていることが一般的なので、何でもこなしがちな学校事務のなかでも比較的「楽」とされています。例えば、教務課や学生課なら、学籍の管理から授業・定期試験や入学試験の運営、奨学金手続きまで、学生生活への様々な支援を担当します。大学事務なら、大学の休校に合わせて長期休暇が取りやすいですし、イベント時以外は勤務時間も安定している傾向があるので「楽な仕事」として人気があります。

受付業務

「受付業務」の主な仕事は、オフィスの受付での来客対応です。一般的な企業なら、来社したお客様を取り次ぎしたり、オフィス内へ案内してお茶出しをしたりする仕事がメインです。外部からの電話対応を受付が担当している場合もあります。ホテルやクリニックなど施設によっては、企業の受付業務とは仕事範囲が異なってきますが、全体として仕事がシンプルで、勤務時間が決まっているため「楽な仕事」とされます。ただし、仕事中は「立ちっぱなし」もあり得るので、それが嫌な人は働き方を確認しましょう。

図書館司書

「図書館司書」の仕事は、自治体(公立学校も含む)の図書館で貸出・返却業務、利用者対応、目録作成や本の選択・発注、図書館での各種イベントの企画立案と実施などを行います。残業がほぼなく、ノルマもなく、利用者数による差はあるものの全体としてゆったりとしている仕事と言われます。特に、学校の図書館司書の場合は、対応が学生だけなのでクレームも少なく、精神的にも楽なようです。図書館司書になるには資格取得が必要なことには注意しましょう。

社内SE

「社内SE」の仕事は、所属企業のシステム構築や運用・保守です。社内の各部署からテクニカルヘルプデスクのように問い合わせを受けたり、障害時の復旧作業にあたります。また、システム構築の場合は企画が主で、ほとんどを外注することもよくあります。クライアントがいないため、納期に追われたり無理な対応を迫られたりといったことがなく、残業も比較的少ないと言われ、SEの中では労働条件が良い仕事として人気があります。

地方公務員

「地方公務員」は、都道府県や市町村で地域生活を支える仕事を行い、その仕事は役所勤務から公立学校の先生、警察、消防、水道、福祉施設など幅広くあります。多くの職区分がありますが、国家資格などが必要な専門職よりも、役所で働く行政職や小中学校で働く学校事務などの行政職がなりやすいでしょう。民間企業に比べて勤務時間が安定している、ノルマがないなど成果へのプレッシャーが少ないこと、また収入が安定して福利厚生も充実しているので、人気があります。

送迎ドライバー

「送迎ドライバー」は、決まった方々の送迎を担当するドライバーのことです。エンターテインメント施設や保育園、幼稚園などの教育施設、介護施設、企業の役員などの専属ドライバーなど幅広い求人があります。デイサービスの介護ドライバーの働き方のイメージでいえば、日中勤務で5~6時間程度が多いようで、働きやすいことがわかります。また、副業がしやすいというメリットに魅力を感じる人もいるようです。

ルート営業

「ルート営業」の仕事は、既に取り引きのある顧客への納品やフォローを主に担当します。具体的には、固定の顧客へ発注のあった商品を届ける、販促ツールの提供、新商品の提案、販売状況や要望などを聞き取り会社へフィードバックをするなど。営業未経験でも始めやすい営業職であり、固定のルートを周り、かつノルマが無い求人も多いので、他の営業職と比べてプレッシャーが少なく比較的楽な仕事と言われています。

マンション管理人

「マンション管理人」の仕事は、マンションの清掃、設備点検、訪問者受付や入居・退去に工事などの立ち会い、各種案内の掲示、トラブル対応などマンション住人の暮らしやすさのための様々な庶務です。マンション管理会社の雇用であることが多く、担当マンションを指定されます。難しい資格や体力を比較的必要としない仕事内容であることや、常駐や巡回などの勤務パターンはあるもののいずれも勤務時間が安定しているため、シニア世代からも人気の高い仕事です。

在宅ワーク

「在宅ワーク」は、文字通り在宅で出来る仕事を指します。その仕事内容は、Webデザイナーやプログラマー、ライター、カスタマーサポート、データ入力など多種多様です。雇用形態もフリーランスを含めて様々です。仕事の選び方次第ではありますが、働く曜日や時間も自由な仕事内容が多く、さらに通勤時間がないこともメリットとして挙げられます。他にも、基本的に一人で作業をする時間が多く、マイペースで仕事を進められる点が「楽な仕事」とされています。

転職で楽な仕事を目指すときに気をつけること

メリット・デメリットは表裏一体と理解する

自分にとっての「楽」を把握したとしても、転職で楽な仕事を選ぶには注意点があります。それは、「楽」であることのメリット・デメリットは表裏一体になりうる、ということ。ノルマや責任が少ない仕事は精神的に楽ですが、給与が低めだったり、昇給のチャンスも少ないことが多いでしょう。シンプルなルーティン仕事は気持ちが楽ですが、刺激が少なく次第にやりがいを感じなくなってモチベーションが下がる人もいます。また、好きなことを仕事にして精神的に楽ではあっても収入が安定しないという話もよく聞きます。「楽」なメリットだけではなく、反転したデメリットを受け止められるかも検討が必要です。

転職に求める優先事項を明確にする

「楽な仕事」に限らず、転職では転職先に求める優先事項を明確にすることが成功の鍵です。自分の目指す働き方をじっくり考えれば、特定の業界や職種にこだわりたい思いが湧いてきたり、たくさんの人と関わりたいが職場の人間関係は少ない方がいいと思ったりすることもあるでしょう。そうした仕事や労働環境・条件のあらゆる点をあげて、希望する内容とその優先順位をはっきりさせていきましょう。ただし、すべての条件で今の職場より好条件の転職先を探そうとすると、いつまでたっても転職先が決まらない原因になるので、客観的・現実的に転職市場を理解することも忘れずに。

労働条件は疑問点がなくなるまで確認する

自分にとって「楽な仕事」に転職するには、面接時点で労働条件で気になる点は全て確認することがとても大切です。勤務時間、残業時間数、有給日数と有給取得率、求人情報に掲載されている給与(あるいは年収)は入社直後からのものか、ボーナスはどのタイミングから貰えるのかなどを確認しておきましょう。仕事についても、ノルマの有無や程度などプレッシャーになりそうな要件は、求人情報に書いてあっても遠慮せず確認しておくことがおすすめです。もし、聞きづらい場合は質問の仕方を工夫しましょう。「前職では月の残業数が〇〇時間で辛かったので、確認させてください」など、企業とのマッチングができているかを明らかにしたいという姿勢で聞きましょう。

「楽そう」というイメージだけで選ばない

「楽な仕事」に就くためには、「楽そう」というイメージだけで仕事を選ぶことは止めましょう。ご紹介したように、一般的に「楽な仕事」と言われる仕事はありますが、詳しく調べていくと「自分には向いていない」働き方が見えてくるかもしれません。例えば、ルート営業は商材などによっては大変な力仕事で、腰痛持ちの人には辛いこともあります。データ入力もルーティーンで楽ですが、座る時間が長くて目や肩に負担がかかります。何より、一日の多くをデスクで過ごすのが辛い人には向いていません。また、ご紹介した以外にも「薬剤師」は楽そうなイメージを持つ人が多いようですが、国家資格を取得するまでが大変です。本当に楽な仕事に就くためには、職種への正しい理解が欠かせません。

まとめ

「楽な仕事」は人それぞれと理解できれば、あなたにとっての「楽な仕事」を見つける一歩は踏み出せています。現職(または前職)が体力的や精神的にどうしても辛いなら、あなたの働き方にとって要らない条件がわかったということです。その環境を抜け出すために、さらに自分の「楽」を深掘りしてみませんか。

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