いくつ当てはまる?転職に疲れた時のサインと対処法

公開日:2022年12月22日 #転職準備 #キャリア

いくつ当てはまる?転職に疲れた時のサインと対処法

転職活動で結果が出ず「もう疲れた」「いっそ転職を止めよう」とギブアップ寸前なら、立ち止まるべきタイミングです。今の自分の状態を正しく知り、適切に対処すれば心を回復させられます。この記事では、転職活動に疲れてしまった時のサインと、どうしたら楽になるのかを解説しています。ぜひ、疲れている方は参考にしてみてください。

転職活動に疲れてしまった時のサイン

ゆううつで落ち込んだ気分になる

転職活動中なのに「転職活動しなきゃと思うだけでゆううつになる」「書類作成や面接対策など、やるべきことが目の前にあるのに全くやる気が出ない」等の状態にあるなら、転職活動に疲れて抑うつ気分になっているサインかも。他にも「何にも希望が持てない」といった気分になる、これまで興味があり楽しめてきたものに「興味がなくなった」「楽しいと思えない」と感じる場合も、心が疲弊している可能性があります。

「自分なんて……」とネガティブになる

面接が上手くいかなかったり、不採用通知が届いたりすると「自分は役に立たない」「自分を採用してくれる企業なんてみつからない……」など、自分の価値を見失ってしまう状態に陥る人もいます。そんな風に、自信=自分を信じる力が失われている状態だと「転職はあくまでも企業とのマッチング」という事実が見えなくなり、ネガティブな自己イメージばかりが浮かんで、転職に成功する自分が想像できなくなってしまいます。

情緒不安定になる

転職活動では「面接が上手くいった!」「不採用通知が来た……」と一喜一憂するのは日常茶飯事。しかし、転職活動とは関係のない日々の生活のなかでも「すぐ怒る」「ひどく落ち込む」「理由もないのに急に涙が出る」といった情緒不安定の症状が出るようになったら、ストレスが溜まってメンタルがひどく疲れているサインです。他にも「せわしなく動き続ける」「ずっと話し続ける」などのように表れる場合もあります。

眠りが浅くなる

「転職先が決まるだろうか」という心配や不安でいっぱいになったり、面接前で緊張を抱えていたりすると、睡眠に悪影響が出る場合もあります。寝ようと横になっても寝つきが悪くてなかなか眠れない、夜中に何度も目が覚める、夜中に目が覚めてその後は頭にいろいろな考えが巡って眠れない、眠りが浅くて熟睡した感じが得られない、などの症状があります。また、こうした症状が原因で一日中ずっと眠い状態が続き、ゆううつな気分が悪化することもあります。

志望動機が思いつかなくなる

転職を成功させるには「なぜこの会社を希望するのか」という志望動機を魅力的にアピールすることが重要な鍵の一つです。志望動機を作るには、その企業で自分が活躍するイメージをいきいきと描いて言葉に落とし込むことが必要です。しかし、精神的にひどく疲弊していると「転職してもやりたいことがわからない」「転職後に活躍している自分が想像できない」という状態に陥ってしまいます。

転職をやめることを考える

メンタルが疲れて様々な症状が表れてくると「もう転職すること自体を辞めようかな」と、投げ出してしまいたくなることもあります。そんな気持ちになったら、休日を丸一日「完全オフ」にしてみるのがおすすめです。転職のことを完全に忘れる日を作って、ゆっくりと過ごしてみましょう。これまで頑張ってきたことを一時的な感情で白紙にするのはもったいないですから、重要な決断は、メンタルが安定している時に行ったほうが将来のためになります。余裕ができて自分らしさを取り戻したときに、転職活動を再開するか現職にとどまるのかを冷静に検討してください。

転職活動に疲れた時、選択肢は2つ

何も考えられなくて辛い状態なら、一度休む

先のことが考えられないくらい辛い精神状態なら、頑張りすぎて自分のキャパシティをオーバーしている証拠です。気持ちの切り替えや気分転換でリカバリーできる段階を過ぎてしまっているので、転職活動を休止してしっかりと休息をとりましょう。たとえ、そんな状態で何とか内定が出ても、転職後の慣れない環境ではしばらく緊張状態が続く可能性もあり、そこでダウンしてしまったら本末転倒です。転職先で良いスタートを切るためにも、一度休みを取りましょう。

辛いメンタルを回復する方法

辛いメンタルを回復させるには、自分で思っている以上にゆっくりと自分を甘やかすことが大事です。転職活動を一度休止する、仕事のペースを落とす、思い切って休暇を取るなど、全体的にペースダウンするように心がけてください。睡眠時間をしっかり確保し、バランスの良い食事を摂るようにして軽い運動をしましょう。おすすめは、簡単にできるウォーキングです。友人や頼れる先輩に話を聞いてもらう時間を持つこともおすすめです。一人で閉じこもらず、他の人と過ごしたり、自分が楽しいと思えることに思いきり没頭する時間を作ってみてください。

自信喪失している状態なら、行動を起こす

転職活動自体が嫌になったわけではなく「書類選考に通らない」「面接で落ちた」といった体験で自信を失っている状態なら、休むよりも行動しましょう。具体的に自信を取り戻すための行動を積み重ねていくと、メンタルを回復できる可能性が高いです。次の章で「自信を取り戻すための対処法4つ」を解説しますので、参考にしてください。

自信を取り戻すための対処法4つ

①自分を肯定してくれる人に会う

不採用通知を受け取ると、落ち込むのは当然のこと。「自分は必要とされていない」「私には価値がないのでは?」と自分を否定する気持ちになってしまったら、まずは「今の自分でOK」と思わせてくれる親しい友人や恋人、家族と過ごす時間を作りましょう。ネガティブな発言をしがちな人は避けて、自分が気持ちよく過ごせる人を選び、自己肯定感を回復させます。ありのままの自分を認めてくれている人を選んで、一緒に時間を過ごしましょう。会えばポジティブな気分になれる人、励ましてくれる人がいたら、ぜひ誘ってみてください。

②小さな達成感を積み重ねる

自信を生むには、どんな小さなことでもいいので成功体験を積むことが有効です。転職活動に関することや新しいことへのチャレンジでなくてもかまいません。いつもの仕事や家事、趣味でもいいので、できたことを一つずつ数えてみましょう。転職活動でも「今日は履歴書を〇件作成した」「〇件応募した」など具体的に書き出して、自分が達成したことを見て自信を積み上げていきましょう。

③転職までの計画を立て直す

「転職活動の見通しが甘かった」と感じているなら、転職の現実を知ることができた分だけ、スタート時よりも成功に近づいていると言えます。一度仕切り直して、転職までの計画を立て直してみましょう。リスタートする気持ちで、足りなかったことは何なのか、それを補う準備期間がどれくらい必要なのか、あと何ヶ月あれば達成できそうか、一つずつ見直して新しい目標を設定してみてください。

④失敗を分析して戦略を立て直す

「転職は縁」という側面は確かにありますが、戦略ミスが原因の場合も少なくありません。自分の強みが評価される企業を選べていない可能性もあります。「書類選考が通らない」「いつも一次面接で落ちる」という場合は、戦略ミス・対策不足の可能性大です。「面接で落ちる」という人も、面接対策が不十分かもしれません。話し方の印象が良くない、受け答えが企業側のニーズとズレているなど。失敗の原因を可能な限り分析して、戦略を練り直し、成功の糧へと変えていきましょう。

転職活動で疲れてしまわないためのコツ

①目的意識をしっかり持ち、短期で決める

ダラダラと転職活動が続くと、メンタルが疲れてしまいます。在職中なら普段の仕事もあるので、身体の疲労までも蓄積していきます。そうならないためには、できるだけ短期決戦で転職先を決めてしまうことです。退職時期の目安から逆算して3ヶ月程度のスケジュールを組むと良いと言われています。今から新たに、短期間の目標を立ててみてはいかがでしょうか。
注意すべき点は、転職することがゴールになってしまい、転職先が決まることだけを考えて動いてしまうこと。「何のために転職するのか」「転職で何を実現したいのか」という目的を見失わずに転職活動を進めましょう。

②無意識の行動を削って時間を捻出する

普段通りに仕事をして生活するだけでも、人はそれなりに疲れてしまいます。そこに、やるべきことが山ほどある転職活動が加わるのですから「時間が足りない!」と心の余裕を失くしてしまうのは当然です。普段通りに過ごしていては、時間が足りません。時間を意識的に作り出さないと、キャパオーバーを起こしてしまいます。
転職活動中だけでいいので、無意識に使っている時間を削りましょう。ネットサーフィンをやめる、SNSやゲームの時間を制限する、ドラマや動画は転職活動後まで我慢するなど。通勤時間やランチの時間の使い方を工夫しても時間は作れます。ただし、心の癒しになるものを全て削ってしまったり、食事を抜いたりしては逆効果。心身の健康は確保しつつ、アイデアで時間を捻出してみてください。

③全部一人で抱えず、うまく人に頼る

転職は人生の一大転機です。それを最初から最後まで全て一人でやり切ろうと抱え込んでしまうと、プレッシャーが大きくてパンクしてしまうかもしれません。転職経験者の友人や先輩、元同僚や上司など、経験を踏まえてアドバイスをくれる人や、苦労をわかってくれる人がいれば気が楽になります。身近にいない場合は、転職エージェントを活用することも検討してみてはどうでしょうか。転職市場をよく知るプロですから、リサーチする時間も短縮できますし、戦略もプロの視点で的確にサポートしてくれるでしょう。

④プライベートの時間を大事にする

どんなに忙しいとしても、人は自分にとって大事な存在と過ごす時間や大切なことをする時間を確保しないと、心がすり減っていくものです。転職活動は確かに頑張り時ですが、そもそも転職自体が自分の人生をより幸せにするための行動です。転職活動で自分を壊してしまったり、人生で大切なものを犠牲にしてしまっては本末転倒。転職活動中も、頑張っている自分を労い、幸せを味わうプライベートの時間を大切にしましょう。

まとめ

転職活動が上手くいかず、これまで感じたことのない心の疲労を感じているなら、まずはメンタルの回復を最優先させましょう。一度立ち止まり、休息を取って自信を取り戻してからのあなたの方が、企業にとっても魅力的に映るはず。自信を失っているなら、小さなことでも「できる」ことを積み上げていきましょう。急がば回れの精神で、リスタートに向けて前向きな行動を選択してくださいね。

この記事に興味がある人へのおすすめ

転職活動が辛い本当の理由とは?前向きに乗り越える方法を解説

転職活動が辛い本当の理由とは?前向きに乗り越える方法を解説

転職活動を始めた頃は前向きだったのに、不採用が続くと自信を失って「自分はダメだ……」「転職先なんてないかもしれない」と落ち込むこともあります。転職活動中で先が見えない不安な状況にあるのですから、辛さやしんどさを感じるのは当たり前のこと。その対処法は、その道を通って乗り越えた多くの転職経験者が知っています。 この記事では、転職が辛いと感じる瞬間のリアルな声をもとに、転職が辛くなる本当の理由を解説し、前向きに乗り切る対処法まで詳しくご紹介します。 転職活動は心身ともに辛い時期が訪れることもある みんなが転職活動を辛いと感じる瞬間9つ 不採用が続いたとき 転職活動中に不採用通知が届くと、なぜか「自分が否定された」と感じてしまいがち。実際は条件のミスマッチであるだけなのですが、不採用通知が続いて「選考中」企業が減っていくにつれ、精神的ダメージが増して辛くなることも。 希望条件の求人に巡り合えないとき 転職したいのに、仕事内容や給料、勤務地、福利厚生など希望条件の合う企業が見つからない、という状況も辛いでしょう。「子育てをしながら働ける」など譲れない条件を抱えていれば、なおさらです。 転職先が決まらないかもと思うとき 不採用が続くと、終わりのない戦いに挑んでいるような気がしてきますよね。「どこにも採用されないかも……」という不安を抱えて気が滅入ってしまうこともありますが、転職活動には必ず終わりがあります。 面接がうまくいかないとき 「面接で緊張してうまくアピールできなかった」「圧迫面接をされて委縮してしまった」など、面接の失敗もあるあるです。上手に気持ちの切り替えをして、引きずらないようにしたいですね。 現職を辞めることへの罪悪感を持つとき 転職活動をしながら「どう退職を上司に切り出すか」を不安に思う人、「自分が抜けると会社に迷惑がかかる」と思う人も少なくありません。でも、意外と組織は一人抜けても回るようにできています。 転職活動が周りにバレないようにふるまうとき 在職中の転職活動では、周りにバレないようにふるまう必要があります。「面接のために有給・半休の取得が増えて隠すのが大変だった」「来年のスケジュールの話題が出て、挙動不審になってしまった」という声も。 書類などの事務作業が地味に多いとき 履歴書や職務経歴書の準備は、面倒で […]

この記事が気に入ったらいいねしよう!

同じカテゴリから関連する記事を探す

その他のコンテンツを見る