資格を取ると給与は上がる? 「資格手当」とは
資格を取ったら、給与は上がるのでしょうか? 現在の仕事に関する資格や、仕事の幅を増やすために資格取得を目指す人など、様々な人が資格取得を目指しています。そして会社側も、資格取得希望者を支援する動きが目立っています。
資格手当とは
資格手当とは、その会社での業務や職務に活かせる資格を取得した社員に対し、企業が支給する現金手当の福利厚生です。企業が必ず用意しなければならないものではなく、資格手当があるかどうかは企業の任意によります。
一つは、その資格がないと担当できない業務がある場合は、資格取得によって毎月の給与に「プラス数千円~数万円」という形で反映される形式。
もう一つは、資格がなくても業務に差し支えないが、スキルアップのために資格取得を推奨している場合などで、合格時にお祝い金として一時金を渡す形式。
受検費用や教材費を企業が負担してくれるかどうかも、任意の制度内容なので企業によって異なります。
では、具体的にはどのような制度内容が多いのでしょうか?
企業経営者や人事担当者のためのポータルサイト『日本の人事部』で2005年に発表された、会社が社員に対して、どのような資格取得支援を行っているかの調査結果をご紹介します。
必ずしも援助、資格手当が付くわけではない!
まず企業に『資格取得のための費用を援助している』と答えた企業は74.6%。4社に3社は資格取得のための資金援助を行っていました。ただし無条件に援助を行っているわけではなく、『援助に制限を設けている企業』は30.7%。支援期間を設けたり、受験回数に制限を設けたりと、100%の支援を行ってくれない企業があることも分かりました。
そして、肝心の資格取得後の給与ですが、実は資格を取得したからといって必ずしも給与に反映されるわけではありませんでした。資格取得後に『資格手当を支給する』と答えた企業は32.0%。仕事に関係がある資格を取っても、3社に2社の割合で、給与には反映されていないようです。
一方で資格を取得した際に『祝い金・奨励金を支給する』と答えた企業も34.6%となっています。毎月の給与には反映されないものの、一時金が支給されるパターンは一定の割合であるようです。
資格取得が必須の職種などで転職を考えている場合は、応募先の会社がどのような援助を行ってくれるのか、しっかりと調べる必要がありそうです。そして資格手当や祝い金・奨励金の有無、それぞれの金額も知っておけば、資格取得のモチベーションになるかもしれません。
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