いじめの問題は学校だけに留まらず、職場にも広がっています。職場ではいじめる側が集団を作り、特定の人に対して集団で嫌がらせをすることが多いといいます。いじめを受けている人が「止めて下さい!」と言っておさまればよいのですが、いじめが続く場合、個人ではどのように対処したらよいでしょうか。
例えば自分の私物が無くなるといった事例であれば、私物の管理を徹底するということで対処が可能です。不要な物は持ってこない、仕事に関係ないものはデスクに出しっぱなしにしない、私物はロッカーなどに鍵を掛けて保管するといったことが対策として挙げられます。
しかし仕事に支障をきたしてしまうような事例の場合は、なかなか対処が難しいでしょう。例えば会議の日程を伝達されなかった、というような事例です。このような場合、後々重要となるのが『メモをとること』です。
必ず『メモ』を取るようにしよう!
会議の日程を伝達されなかった場合を例にしてみましょう。
『○月○日 会議日程伝達なし 伝達担当者○○』
といった具合に、必ずメモをとっておきましょう。また伝達担当者には会議の日程が届いていなかった事を伝えなくてはいけませんが、これを伝えた方法、日時を必ずメモをしておきます。メモを取ることで、どのような嫌がらせを受けていたかが分かるだけではなく、仕事にも支障が出ていることを証明することができます。
もちろん物が無くなるといった事例の場合でもメモを取ることをお勧めします。この場合は無くなった日時と物の名前だけで十分です。社内のいじめにおいては犯人を捜すことよりも、いじめられているという事実があれば十分対処が可能です。
そして相談窓口は、社内に設けられていることが多くなっています。
いじめ=モラルハラスメント
『いじめ』というとパワハラ、セクハラと比べると軽く感じられるかもしれません。しかし企業側では、いじめを『モラルハラスメント』と捉えパワハラ、セクハラ同様に対処することが一般的です。社内にパワハラ、セクハラ相談の窓口があれば、そこにメモを提示することで、会社の対処が進むことになります。
もしも社内に相談窓口がなければ、各都道府県の労働局に相談してください。その場合にも武器となるのはメモです。具体例を示すことで、労働局は会社に指導することができるようになります。
もしも会社でいじめを受けているという方は、必ずメモを取るように心がけてください。そしていじめという軽い言葉ではなくモラルハラスメントを受けていると捉え、なるべく早く対処するよう、各相談窓口にかけあいましょう。