あなたの会社に制服はありますか? 今では時代の流れなのか、制服を着用している企業が減ってきています。しかし中には、従業員の声から、制服の着用を継続することを決めた会社もあるようです。
制服の廃止が顕著に現れているのは自治体です。例えば石川県では2010年に金沢市で制服が廃止され、県内の10市すべてで制服が廃止されました(富山新聞2010年1月21日付)。ユニフォーム業界の関係者の話によると、企業においても制服の廃止は進んでいるそうです。 その理由のひとつとしてあげられるのは、経費の削減です。制服を廃止すれば経費をおさえることができますので、これはうなずける理由ではないでしょうか。もうひとつはスペースの有効活用です。制服があると、どうしても更衣室やロッカーを用意しなくてはいけません。制服を廃止することで更衣室の撤去が可能になり、違う部屋にすることできます。必要なスペースを確保できることで、効率よく仕事ができるという部分でも効果がありそうです。だからと言って、すべての場所で制服が必要ないというわけではありません。
「一目で認識してもらえる」という理由で制服導入を決めた美術館!
岐阜県にある県美術館では、古い制服の廃止と共に、新しい制服の導入を決めました(中日新聞3月31日付)。岐阜県では98年から制服の貸与をやめ、私服着用に切り替えていました。唯一、美術館だけは制服の着用を続けていました。
その理由は「来館者に一目で認識してもらえる」からです。結局この意見が通り、新たな制服の導入が決定しました。制服がある会社もそうでない会社も、制服には「一目で認識してもらえる」という効果があることを、頭に入れておいた方がよさそうですね。
簡単に着用できる制服で、イメージアップにつながる可能性
例えば全員私服だと、会社に訪れた人は「誰が会社の人だろう?」と思うかもしれません。受付など常時外部の人と触れる機会がある部門では、制服の方が便利な面もあるかもしれません。
現在は企業も経費を削減する方向に大きく舵を取っています。そのため、制服は経費削減のために削られがちです。その反面、企業イメージを考えると、制服がもたらす効果は大きいでしょう。「一目で認識してもらえる」制服は、会社のイメージアップに効果的な場合もあるかもしれませんね。