上司からセクハラを受けたら、会社や同僚に相談するのが一番です。相談をした結果、セクハラの問題がすべて解決すれば「頑張ろう!」とも思えますが、中には「会社を辞めたい」と思う方もいるかもしれません。
実は今、上司からのセクハラが、転職を考えるきっかけのひとつとなっています。ネット上で『会社を辞めよう』と思ったきっかけを調査したところ、1位は『上司からのパワハラ、セクハラ』で34.3%。2位の『給料が下がった』が24.5%ですので、10%近く上回っています(日刊アメーバニュース 10月7日付)。
『上司からのパワハラ、セクハラ』が原因で転職を決意した人は「対人関係の悩みは、その人がいる限り続くのでキツい」といいます。もしもパワハラ・セクハラの問題を相談して、会社全体で解決しても、当人同士が社内にいることが、精神的にキツくなってしまうんですね。
パワハラ・セクハラをしないために大事なこと
もしもあなたに部下がいるならパワハラ・セクハラを起こさないよう、常に気を付けなくてはいけません。仮に叱咤激励のつもりで叱っても、部下が「イヤだな」と思ったら、それはパワハラになってしまいます。どんな理由があっても、相手が嫌だと思うことを言わない・行わないことを心掛けましょう。
パワハラ・セクハラが退職理由の場合、転職活動時に伝えるべきか?
もしもあなたが上司からパワハラ・セクハラを受け、転職を決意したとしましょう。転職活動の際に必ず面接で聞かれるのは「なぜ前の会社を辞めたのか?」ということ。パワハラ・セクハラが理由の場合、正直に話すべきなのでしょうか?
転職理由がパワハラ・セクハラの場合、面接時に伝えることは避けたほうが良いでしょう。
転職を決意するなら、ただ「パワハラ・セクハラがイヤだったから辞める」以外に、前向きな理由もあるはずです。例えば「前の職場で得たスキルを武器に、新たな環境でチャレンジしたい」など、できれば前向きな理由を考えておきましょう。
対人関係の悩みは、面接のような短い時間では到底説明しきれません。パワハラ・セクハラがあったことは、伝えなくても大丈夫です。(参考:Job Change HACK 上司のセクハラで転職する場合【転職理由の具体例】)
本当はパワハラ・セクハラがなくなればいいのですが……
パワハラ・セクハラは今や社会問題のひとつ。そして転職理由のひとつになります。上司の方はパワハラ・セクハラをしない、部下の方は少しでも兆候が見られたら、すぐに相談して、対人関係がこじれる前に解決するように行動してみましょう。