ビジネスパーソンのみなさんは、今の職場の福利厚生に満足していますか? 福利厚生は仕事をするうえで非常に大切なもの。なかには「今の会社より福利厚生がいい会社に転職する!」という方もいるくらいです。では、福利厚生で会社に充実させてほしいランキングは、何が1位だと思いますか? 会社に充実させて欲しい福利厚生ランキングの結果を見てみましょう。
インターネットリサーチ「gooランキング」が『会社に充実させて欲しい福利厚生ランキング』を調査しました。1位に輝いたのは『住宅手当』でした。通勤時間を減らしたくても会社の近くは家賃が高く、やむなく実家から会社に通っているという若手ビジネスパーソンも多いのではないでしょうか?
なかなか給料が上がらない中、住宅手当が少しでも出れば引越しを考えますよね。ビジネスパーソンになると会社と住まいの往復になりますが、やはり住まいの面も会社に考えて欲しいということですね。2位は『リフレッシュ休暇』、3位は『特別な休暇制度』と、休暇関係が並びました。日本ではなかなか有給休暇も取りづらいという風潮があります。
昨年の有給休暇の取得率は48.8%。(TBS NEWS 11月13日付)前年より1.7ポイント上昇しているのにもかかわらず、取得率は半分にも満たない状況です。こんな状況ですので、やはり休暇に対する要望も大きいのですね。
年々減っている法定外福利費
では実際に、企業はどんな福利厚生にお金を使っているのでしょうか? 厚生労働省が調査したところによると、保険などの法定福利に使った金額は、ひとり当たり4万4770円。それ以外の法定外福利に使った金額は8316円でした。(厚生労働省 平成23年就労条件総合調査の結果 4労働費用 2 表19)法定外福利については、平成10年の調査では1万3481円。年々金額は減っていて、約15年の間に5000円も削られていました。
保険などの法定福利については法律で定められているため、すべての会社が負担しています。しかし法定福利については会社独自のもの。なかには法定外福利はまったくない、という会社も存在します。一番リクエストが多かった『住宅手当』ですが、実際に『住居に関する費用』として使われていた金額は、ひとり当たりわずか4110円でした。(同 4 表21)
法定外福利が充実している会社を見つけるには?
法定外福利については、実際に会社に入ってみないと分からないということが多くあります。しかし平均金額が減っている中、法定外福利にお金を使っている会社なら、いい人材を獲得するために大きくアピールするはずです。もしも福利厚生が充実している会社に転職したいなら、転職先のホームページなどを確認するのも、手かもしれません。