転職するときには、まず求人票を見て基本的な項目をチェックするところから始める方が多いでしょう。しかし、転職で失敗しないためには、そこからさらに踏み込み、企業研究や企業分析をきちんと行うことが大切です。企業研究・分析では、どういったポイントを確認すればよいのでしょうか?
企業研究の重要性
企業研究を行う大きな目的は、自分とその企業とのミスマッチを防ぐことです。就職してから、やりたい仕事と違った、企業方針が自分の考え方と合わなかった、といったことにならないためにも、細部まで確認しておく必要があります。
また、面接時の対策としても企業研究は役立ちます。その企業についての知識を持たずに面接に臨んでしまうと、適切な受け答えができないことも多いでしょう。反対に、仕事内容から企業方針、企業理念までを調べ、それを踏まえながら志望動機などを伝えることで、企業側から好印象を持たれることもあります。
このように企業研究は、自身の転職成功率を高めるためにも、実際に働いてから後悔をしないためにも重要なのです。
企業分析のやり方4つ
企業研究と同じく大切な企業分析ですが、まずは仕事内容や給与などの基準を自分なりに決め、そのうえで行うと効率的です。分析のポイントは、下記の4つがあります。
・業界分析
政策や社会情勢などによって、今後伸びる業界は変わるものです。できるだけ長く働き続けたいと考える場合には、その業界の伸び率が現在どうなのかを分析する必要があるでしょう。
・企業のビジネスターゲット
自分の働きたいと思っている企業が、「誰に、何を、どのように売っているのか」を分析してみましょう。たとえば、BtoBなのかBtoCなのかによっても、自身の希望と異なる可能性があるでしょう。実際に使用するユーザーとコミュニケーションを深く取りたいのであればBtoCの企業を選ぶなど、その企業のビジネスのターゲットを研究しておくことも重要なポイントです。
・業績
その企業の売上や経常利益を分析し、成長率や安定感も見てみましょう。どんなにやりたい仕事ができる職場であっても、業績が下がり続けている企業では将来性が期待できないかもしれません。
・業界内での強み・弱み
面接時には、同じ業界の中でなぜあえてこの企業を選んだのかを伝えることも大切です。同業界であっても、社で打ち出す強みはそれぞれ異なるもの。業界内におけるその企業の立ち位置や、強み・弱みなどについても調べておくことで、面接の際の受け答えもしやすくなります。また、企業の特徴を調べ、自分のやりたいこととマッチしているかも合わせてチェックしてみましょう。
企業研究・分析を慎重に行ってよい転職をしよう
企業研究で調べたことは、転職活動中と就職後、どちらにも活かされます。面接時にスムーズな受け答えができることで転職の成功率を高める材料になりますし、就職してから、考え方が合わない、思っていた仕事ができない、といったミスマッチを防ぐことにもつながるのです。
求人票に書かれた情報だけを頼りに転職活動を行っていた方は、ここで紹介した事項を参考に、企業研究や企業分析を行ってみてはいかがでしょうか?