会社に勤めている以上、誰であっても社内での人事異動の可能性はあるでしょう。また、自分は部内に残り、異動する人を見送るということもあるかもしれません。こうしたケースでのマナーやしきたりについてご説明します。
異動を願い出たい場合は
他部署への異動を希望する理由はさまざまです。違った仕事をして経験を積みたいという場合や、もともと希望していた部署が他にある場合、また、今の部署に不満を持っているということもあるかもしれません。その他、プライベートが忙しくなったために残業の少ない部署へ行きたい、配偶者の転勤に伴って他支店へ行きたい等、希望理由は多岐にわたります。異動に関しては、定期的に社員の希望を書面や面談で聞き取る会社もあれば、そうした希望を出すシステムのない会社もあります。 制度が用意された会社であれば、それに合わせて希望を出せば問題ありません。しかし、そうでない場合、直属の上司に相談する形になります。この際、具体的な理由を説明しなかったり、言葉を濁したりすると、自分の下では働きたくないのかといらぬ誤解を受ける恐れもあるため注意しましょう。
異動する際の挨拶マナー
異動することになったら、発表方法について上司と相談するようにしましょう。ミーティングの際に上司から発表する場合や、辞令が正式に出てから発表という場合もあります。くれぐれも、勝手に口外しないようにしてください。 異動する際には、挨拶の場が設けられることもあります。スピーチをすることになりますから、メッセージを考えておきましょう。これは、異動元でも異動先でもあり得ることです。そういった場が用意されなかったり、チーム外にお世話になった人がいたりする場合には、メールで挨拶をしましょう。 あくまでも社内異動ですから、かしこまりすぎず、感謝の気持ちや謙虚な姿勢を表すようにすれば問題はありません。「お世話になりました」「どうぞよろしくお願いいたします」といった、常識的な挨拶をしましょう。
異動する人へのメッセージ
異動する人から挨拶のメールが来たら、きちんと返信をするようにしましょう。今までの感謝や思い出、異動先での活躍を祈る言葉を、心をこめて書くようにしましょう。また、各デスクに挨拶に来た場合も、思い出話などを織り交ぜて笑顔で見送るようにするとよいでしょう。 異動する場合も、見送る場合も、気分よくその日を迎えられるよう、マナーや心配りを大切にしましょう。
