最近いろいろな企業でリストラを行っているというニュースをよく目にします。それと同時に劣悪な労働環境も問題視されています。その環境に耐えられず退職する人も少なくありません。
どんな理由であれ失業してしまった場合、頼りにしたいのは雇用保険。毎月給料から保険料が天引きされていることでしょう。しかしどのようにして雇用保険を使うのかということは、会社では教えてくれません。その時になって慌てないよう、雇用保険の基本を覚えておきましょう。
離職票を請求する
雇用保険に入っている状態で失業した場合、失業給付金をもらうことができます。この給付金で生活の安定を図りつつ、再就職活動に取り組んでください、という趣旨があります。まずは離職票が必要になります。退職時に『離職票をください』と申請しておけば、2週間ほどで手元に届くはずです。
もしも届かなかった場合、必ず会社に連絡を入れるようにしましょう。会社が手続きをしていなかったという話も中にはあります。そしてこの離職票が届かなければ、失業給付金の支給は遅れていく一方なのです。
ハローワークでの求職手続き
離職票が2枚届いた段階で、近隣のハローワークに行きます。いくつかの必要書類に記入をすることになりますが、総合案内所では親切に教えてくれますのでご心配なく。記入が済んだら職業相談部門に向かいます。
給付金の趣旨である『再就職活動に取り組む』ための手続きが行われ、『ハローワークカード』が手渡されます。このカードがあれば全国のハローワークで求職活動が可能になり、各種相談にも応じてくれるようになります。そして最後に雇用保険受給手続きを行います。
手続き日が『資格決定日』
受給手続きの際にはいろいろな質問に答える必要があります。これを終えると初めて受給資格を認められます。退職してから離職票をもらい、ハローワークでここまでの作業をした日が『資格決定日』となります。退職してから、ただ待っているだけでは資格は認められず、失業給付金もその分遅れてしまいます。
退職後からスムーズに給付金を受けつつ、再就職活動に励むためには、早めの行動が大切です。もしものために、このことを覚えておいても損はないでしょう。