医師は年収を上げるために開業する? 今、院長クラスの年収に格差が生じている!

医師の給与と聞くと『高給』というイメージがあるのではないでしょうか。医師になるには医学部を卒業して、国家試験に合格しなくてはなりません。また臨床研修で経験を積んで、ようやく医師になることができる、超難関の職業のひとつです。

医師年収

医師の給与と聞くと『高給』というイメージがあるのではないでしょうか。医師になるには医学部を卒業して、国家試験に合格しなくてはなりません。また臨床研修で経験を積んで、ようやく医師になることができる、超難関の職業のひとつです。

ところが医師の中で、特に院長クラスの年収に格差が生まれているようです。

医師が勤める医療施設は、大きくふたつに分けることができます。
ひとつは『病院』です。病床(ベッド)数が20以上ある医療施設のことです。主に急性疾患の患者さんを対象にする病床のことを一般病床と呼び、一般病床を持つ病院のことを『一般病院』と呼んでいます。一般病院では入院患者16人に対して医師がひとり付かなくてはいけない、など基準があります。

もうひとつは『診療所』。病床数が19以下の医療施設のことで、医師がひとりで開業しているケースが多くなってきています。緊急に入院が必要な病気や大怪我に対応することは難しいですが、軽微な症状など初期段階の医療を行っています。診療所を開業後、規模が大きくなると『医療法人』を設立する場合があります。

健康保険組合がまとめた『第18回医療経済実態調査 結果報告に関する分析』を見ると一般病院の医師の年収は1448万円(平成22年)。平成20年からほぼ横ばいで推移しています。

では医師が開業して診療所を開くと、年収はいくらになるのでしょうか?

医師は開業して、規模を大きくして稼いでいる?

一般的な診療所の院長の平均年収は1807万円。一般病院に勤めている医師よりも400万円近く年収がアップします。さらに医療法人の院長になった場合、平均年収は2755万円にまで跳ね上がります。

もし開業しないで、一般病院の院長になった場合はどうなるのでしょうか。

国立病院の院長は1983万円、公立病院の院長は2101万円、公的な病院の院長は2087万円。医療法人の診療所院長より年収は少ないのです。

今回の調査結果からは医師の場合、病院に勤め続けてトップに登りつめるよりも、開業して自分の診療所を大きくした方が、年収が増えるという結果でした。

たくさん稼ぐ医師は『起業』しているようなもの!

私たちビジネスパーソンの場合、会社で出世することで年収を上げることができます。または転職をすることで年収を上げるという手もあります。

医師の場合、必ず年収が上がる、とういわけではありませんが、開業して規模を大きくすることは、平均的に見ると年収を上げることにつながるようです。

ビジネスパーソンに例えれば、会社を辞めて起業するようなものです。しかし、起業をしても年収が上がるという保証はないので、そこは慎重に考えたいものです。


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