会社に勤めるビジネスパーソンにとって、分かりやすいキャリアアップは『役職』につくこと。役職がつけば、年収も上がるはず。では実際に、会社員で役職につくとどのくらい年収が上がるのでしょうか? 若手ビジネスパーソンの視点で調査してみましょう。
厚生労働省は『平成26年賃金構造基本統計調査』を発表しています。『役職別にみた賃金』によると、企業規模100人以上の会社に勤める20?24歳の非役職者の年収は男性で208万4000円、女性で203万9000円でした。
役職者になると係長級の男性は392万6000円(平均年齢44.0歳)、女性は353万9000円(44.2歳)。課長級の男性は522万3000円(48.0歳)、女性は466万9000円(48.2歳)。部長級の男性は657万6000円(52.4歳)、女性は585万9000円(52.2歳)でした。
やはり金額は高いですが、気になるのは平均年齢の高さ。
では若手ビジネスパーソンで役職についた場合、年収はどのくらい上がるのでしょうか?
25?29歳の非役職者と役職者の年収は大きく違う!
調査では役職、年齢階級の年収も調査しています(役職 2役職、年齢階級、勤続年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額 Excellファイル)。
25?29歳(男女計)の非役職者の年収は241万1000円。しかし係長級は306万6000円に上がっています。課長級になるとさらに上がって329万円。部長級になると352万3000円となっていました。
やはり役職につくと年収は上がり、上の役職になるにつれて年収は上がることが判明しました。
若手ビジネスパーソンはスキルアップと同時にキャリアアップも視野に!
20代の若手ビジネスパーソンの多くは「今は将来のため、スキルアップに専念しよう」と思いがちです。しかし20代でも役職につくと、年収が上がります。この結果を見るとスキルアップと同時に、キャリアアップを目指すことが、年収を上げる近道だということが分かります。
もちろん会社によって昇級の制度は違いますし、20代で係長、課長、部長となると、絶対数から考えても、なれる人数が少ないのも事実です。
それでも「20代で役職につこう!」という目標の下、仕事をすることで、今まで以上のスキルアップも目指せるというものです。あなたも年収アップのためにスキルアップ、キャリアアップを目指してみてください。