資格を取ったら、給与は上がるのでしょうか? 現在の仕事に関する資格や、仕事の幅を増やすために資格取得を目指す人など、様々な人が資格取得を目指しています。そして会社側も、資格取得希望者を支援する動きが目立っています。では資格を取ると、給与にどのくらいの割合で反映されるのでしょうか?
企業経営者や人事担当者のためのポータルサイト『日本の人事部』では、会社が社員に対して、どのような資格取得支援を行っているかを調査しています(会社は社員の『資格取得』をどこまでサポートしてくれる?)。資格取得のために、どのようなサポートが行われているのでしょうか?
必ずしも援助、資格手当が付くわけではない!
まず企業に『資格取得のための費用を援助している』と答えた企業は74.6%。4社に3社は資格取得のための資金援助を行っていました(表(2))。ただし無条件に援助を行っているわけではなく、『援助に制限を設けている企業』は30.7%。支援期間を設けたり、受験回数に制限を設けたりと、100%の支援を行ってくれない企業があることも分かりました(表(3))。
そして、肝心の資格取得後の給与ですが、実は資格を取得したからといって必ずしも給与に反映されるわけではありませんでした。資格取得後に『資格手当を支給する』と答えた企業は32.0%(表(5))。仕事に関係がある資格を取っても、3社に2社の割合で、給与には反映されてないんですね。
一方で資格を取得した際に『祝い金・奨励金を支給する』と答えた企業も34.6%となっています(表(4))。毎月の給与には反映されないものの、一時金が支給されるパターンは一定の割合であるようです。
勤務先にはどのような援助があるか確認しよう!
もしもあなたが今資格取得を考えているなら、会社がどのような援助を行ってくれるのか、しっかりと調べる必要がありそうです。そして資格手当や祝い金・奨励金の有無、それぞれの金額も知っておけば、資格取得のモチベーションになるかもしれません。
資格があると有利な仕事の場合、キャリアアップの証しとしても資格を取得しておくことはプラスになります。もしも資格手当などがない場合でも「自身のキャリアアップのため」というモチベーションのもと、資格取得に励んでみてはいかがでしょうか。