転職先も決まり、あとは勤務を開始するだけ、という段階になって少々不安になることと言えば、教育や研修のこと。特に第二新卒で転職する際や、経験のない他業種へ転職する場合、しっかりとした教育や研修をしてくれないと、なかなか仕事に馴染めないということも考えられます。求職者はどのようなことに気をつければよいでしょうか?
中途採用者に企業が求めていること
中途採用の場合、企業側は求職者に『最低限のビジネスマナー』が備わっていることを求めています。身だしなみや態度、言葉遣い、電話・接客対応といったことについては、企業によって多少の違いはありますが、ビジネスマナーについてわざわざ研修をしなくてもいいという人材を欲しています。
また『会社組織の基礎知識』があることも前提です。どの企業も商品やサービスを提供することで利益を得ています。企業を支えているのは誰なのか、企業が繁栄するためには何が必要なのかということは知っておかなくてはなりません。知っていれば転職先でも、すぐに何が企業を支えているのかが分かるでしょう。
転職を考えている求職者は、まずこの基礎が備わっているかを確認しておく必要があります
自分に備わっていないマナー、知識を必ず伝える
例えば前職では電話・接客対応が必要なかった部署にいた場合、電話・接客対応についてのマナーは備わっていません。自分に備わっていない最低限のビジネスマナーがあれば、面接時に必ず伝えるようにしましょう。
そして他業種に転職する場合は、必ず教育・研修のシステムが備わっているのかを確認した方が賢明です。もしも企業側に準備がなかった場合はOJTによる教育・研修になると思いますが、その場合誰に聞けばよいのかを確認しましょう。
「誰でもいいから」と言われても、場合によっては人によって違う回答をすることもあるかもしれません。可能ならば1人を教育担当として、つけてもらえるように働きかけましょう。働きかけることで上司に「よく考えているな」と思わせることもできるでしょう。
コミュニケーションを図って馴染む努力を!
中途採用の場合、やる気があっても最初は戸惑うことが多いと思います。その時に一番の武器となるのは『コミュニケーション』です。自分にはどんなことができるのか、どんなことができないのかを伝えることはもちろん、上司や同僚とは些細なことでもコミュニケーションを取ることで、「サポートしよう!」という気持ちも生まれます。
戸惑うことが多い中でも、積極的に話しかけて友好度を高める努力も、中途採用の場合は必要です。