友達は多ければ多いほど良いという考え方の人はいませんか？ 特に最近ではSNSで友達を増やすことに精を出している人も少なくないかもしれません。
しかし友達と安定した関係を保つためには、数を増やし過ぎてはいけません。イギリスの人類学者が行っている研究によると、人間には友達の数に上限があることが分かりました。
友達の上限人数は何人でしょうか？
この研究を行っているのはイギリスの人類学者であり、進化生物学者のロビン・ダンバー氏。かつてイギリス霊長類学会の会長も務めた、霊長類行動の専門家です。ダンバー氏は様々な猿、猿類の群れの大きさと脳の大きさを調査しました。その結果、脳の中の大脳新皮質の割合が大きい方が、群れの数も多くなっていました。
その結果、人間の大脳新皮質の大きさから、人間の群れ＝友達の人数の上限を予測しています。その人数は150人。150人以上の友達がいる場合、適切な関係を保てなくなってしまう可能性があります。
人間の脳には限界がある
友達が多くなれば、当然関係は複雑になります。仲のいい友達の中には、少し『態度を変える』相手がいる場合もあるかと思います。またひとつの情報についても「この人は知っている、あの人は知らない」という情報管理も難しくなっていきます。
友達の上限である150人を超えてしまうと、脳が友達との関係を管理しきれなくなってしまいます。実際に良くあって遊ぶ友人が150人いるという方は少ないと思いますが、SNSで150人を超える友達を作っている人はいるかもしれません。
SNSでも同様に、150人を超える友達を作ることは、あまりよいとは言えません。
SNSで友達を増やしすぎるとトラブルの原因にもなる？
SNSはユーザー自身が情報を発信します。発信した情報に対して友達がコメントなどをくれますが、あまりにも友達の数が多すぎると、名前だけを見ても一瞬誰だか分からないという場合がありませんか？ それは既に脳が友達を認識しきれていない証拠です。そしてコメントに対する返事が相手にとって適切なものでなかったら、トラブルの元にもなってしまいます。
リアルでもネットでも、友達と適切な関係を築こう！
最近ではSNSの友達の人数が多ければ多いほどいいという風潮があります。現にFacebookの友達の上限は5千人。ひとりでも多いほうがいいと、安易に友達をどんどん増やしている方もいるかもしれません。
しかし人間の脳には限界があるということも覚えておいてください。SNSでも友達を増やしすぎると管理が難しくなり、トラブルが発生する可能性が高くなってしまいます。
現実でもSNSでも、友達の上限は150人。リアルでもネットでも、友達と適切な関係を保ちたい方は覚えておきましょう。
