英語を勉強して、スキルアップを目指しているビジネスパーソンは多いと思います。特に年収が高いと言われる外資系企業への転職を目指すなら、やはり英語は必須の場合が多いです。転職を目標に英語を勉強している方もいるのではないでしょうか。 英語が必須の職場に転職するためには、何を目安に英語を勉強していけばいいのでしょう?
今、英語のスキルを確認するために使われているのは、言わずと知れた『TOEIC』です。世界共通のテストということで、TOEICの点数があなたの英語力の判断基準となっています。では、TOEICで目指すべき得点は何点なのでしょうか?
オンライン英会話のラングリッチでは、転職市場について調査しています。(ラングリッチ 現役転職エージェントに聞いてみた!転職市場での英語力における3つの実状) 2014年2月時点での転職市場における英語必須求人の割合は15%。全体の求人に対する英語必須の割合は、若干低く感じられますね。しかし管理職の求人だけを見てみると、英語必須の割合は28%。管理職の求人のうち、実に4分の1が英語必須となっているのです。
得点の目安はかなり高いが……
TOEICの点数でいうと、優遇されるのは800点後半から900点前半! なかなか高い得点です。730点あたりだと「英語へのアレルギーはないな」と思われる程度だそうで、やはり得点は高くなければいけないようです。 しかし得点が高くても、英語での面接で落とされることもあるそうです。得点が高くても、コミュニケーションが取れなければ、TOEICの高得点も意味がないものになってしまいます。
英語を使ってコミュニケーションが取れなければ意味がない!
ある外資系企業のトップは、子どものころからまったく英語がダメでしたが、30代後半から本格的に英語の勉強を始めたといいます。(ダイヤモンド社 書籍オンライン 外資系トップの英語力 第1回より)転機となったのは語学研修。一緒に参加した社員は、自分よりも英語力はなかったそうです。しかしある会議で、英語力がない社員はまっさきに手をあげて質問していました。すると会議は彼の英語力に合わせて進みます。たどたどしい英語でもしっかりとコミュニケーションは取れていたのです。
TOEICで高得点だと「英語がきれいに聞き取れます」という証明にはなりますが、その英語力を生かしてコミュニケーションが取れないと、意味がありません。 もちろんTOEICの得点はひとつのベンチマークとして重要です。しかし「英語を使ってコミュニケーションを取る」ことを証明しないと、外資系企業へ転職することは難しいかもしれません。 今、TOEIC高得点を目指して勉強している方は、その一歩先の『コミュニケーションを取る』ことも学んだ方がいいかもしれません。