高齢化社会が進むにつれ『医師不足』も進んでいくと言われていますが、同じ医療の現場で働く薬剤師にも同じ傾向が見えてきました。そして今、薬剤師の給与が非常に高くなっています。
薬剤師は薬の調剤、医薬品の供給を行う医療従事者。医師が作成する処方箋を元に薬を調剤し、患者さんに供給するのが主な仕事です。また処方箋以外に飲む薬が合っているのかどうかといったことも判断し、医師へ報告したり、患者さんへアドバイスしたりします。そして今、薬剤師不足が深刻化しています。それは大手ドラッグストアなどでも処方薬の供給を行いはじめたからだと言われています。
初任給で30万円超え!? 人手不足から給与も上がっている!
処方箋を元に調剤を行うような薬局を『調剤薬局』と呼んでいます。今までは町の小さな薬局や病院の近くに調剤薬局があることが多かったのですが、大手ドラッグストアなども調剤薬局事業に参入。店舗数が多くなっていることで、薬剤師も不足気味だと報道されました(NEWSポストセブン 2015年2月11日付)。
そして薬剤師不足から初任給も高騰し、今では平均26?28万円、大手ドラッグストアになると30万円超も珍しくないそうです。そんな薬剤師事情を聞くと、転職をしようという気もおきますが、薬剤師への転職はかなりの時間を要します。
薬剤師になるには、大学で6年間学ばなくてはならない!
薬剤師は国家資格です。また医療に従事するために、受験資格を取得するには薬学系の学科がある大学に入学しなくてはなりません。そしてカリキュラムは通常の4年生大学と異なり6年制です。まったくの無資格から転職を目指すなら、最低でも大学に通う6年はみなければいけないというわけです。さらに国家試験に合格することも必要です。国家試験は年に1度しか開催されないため、もしも不合格だったら1年後の試験を待たなくてはいけません。
未経験からの転職は、相当な覚悟が必要!
薬剤師へ転職するなら、6年間の学費と生活費を貯金しておかなくてはなりません。相当な覚悟が必要でしょう。それでも今後需要が高まると言われている薬剤師への転職を目指すなら、まずはしっかりと貯金をしてからチャレンジすることをお勧めします。