世の中には資格が必要な職業が数多くあります。例えば会計士や税理士は、資格を取得しないとなることはできません。「じゃあ資格を取ってから仕事に就こう!」と、いろいろな資格を取る方もいます。
しかし今、資格を取ればすぐにその職業に就けるかというと、そうでもありません。資格と仕事の関係に、少しずつ変化が表れています。
資格を取っても、関係する仕事に就けない。そんなことが実際にはよくあります。何故かと言うと、今会社が求めているのは『資格』ではなく、『技能・経験』だから。日本経済新聞で取り上げられた『資格で「食える」時代は終わり 必要なのは技能と経験』では、現在の職業を巡る環境が変わってきていることを伝えています。
例えば弁護士、会計士、税理士などの『士業』。士業の多くは国家試験があり、非常に難関な試験を突破しなくてはいけません。しかも勉強するために年単位の時間が必要で、そう簡単に資格が取れないことも特徴です。
そのために以前は士業の資格を取れば、仕事に困らないと言われていました。しかし時代は変わり、今では資格を取るだけでは安泰とは言えなくなっています。
では、資格はどんな目的で取ればいいのでしょうか?
今の業務を裏付ける資格が、転職を助ける!
今、会社が求めているのは『技能・経験』だと言われています。もしもあなたの仕事を裏付けることができる資格があれば、転職の際に有利に働きます。例えば、経理の仕事に就いていて、転職を考えているとします。経理であれば簿記などの資格があれば、あなたのこれまでの業務を裏付けることができます。
資格を取る際には、「興味があるから」といった理由だけではなく、しっかりとあなたの仕事を裏付けることができるものを取得することが賢明です。
資格を取る場合は「どこで働くか」まで考える!
記事では、資格を取る場合『その資格を生かした実務経験をどこで積めるのか』までを考えて行動する事がいいと言います。例えば興味がある資格があった場合、まず『資格を取る』のではなく、『どこで働けるか』まで考えるということです。
資格を取る場合には、どのように『技能・経験』に結びつけることができるのか。これからの資格取得にはそこまで考えなくてはいけないんですね。