法規の見直しも手伝い、以前よりも起業のハードルが下がったといわれています。若き起業家も増えつつある現代、あなたの周りでも独立や起業をする友人・知人がいるのではないでしょうか? しかし開業祝いを贈りたいと思っても、何を贈ったらよいか迷うこともあるはず。そこで、喜ばれる贈り物とはどんなものか、マナーも含めご紹介します。
実用性? 縁起物? 喜ばれる贈り物とは?
周りで開業や起業をする人物がいれば、やはり何かと入り用になります。お祝いには贈り物が考えられますが、身内や親しい友人なら現金が喜ばれるようです。金額には特に決まりはありませんが、友人だと5,000円程度、親兄弟や子供、親戚には1万円程度が相場とされます。
「現金はちょっと…」という場合には、観葉植物、フラワーギフト、時計、花瓶などをおすすめします。招き猫や熊手といった縁起物もよいかもしれません。このなかから、相手の好みを考えて選んでみてください。ただ、会社のスペースに合わせたものでなければ、せっかくの贈り物で迷惑をかけてしまうので要注意です。
こんなにある! NGな贈り物
実は、贈り物にもマナーがあり、一般常識として知っておく必要があるでしょう。たとえば「水物」である飲料は好まれないため、よほどのことがない限りは避けてください。ただ、お酒に関してはお祝いの席で使う物であれば問題ありません。また、火事や「経営に火がつく」ことを連想させる、ライターや灰皿もタブー。赤い物も火をイメージさせるためよくないとされます。
そのほか、「下に身に付ける」下着・靴下・履物、「苦」「死」を連想させる櫛、「手切れ」に繋がるハンカチ、「もっと勉強しなさい」という意味になる腕時計・万年筆なども避けたほうが無難です。
かえって失礼にならないように… 常識やマナーを心得よう
さらには、贈り物だけでなく、贈り方にもさまざまなマナーがあります。たとえば、開店祝いの生花や花輪などは、開店当日あるいは前日に到着するように贈るようにします。現金を贈る場合には、ご祝儀袋に注意してください。水引は紅白の蝶結びで、のしをつけ、表書きは「御祝」「御開業」「開店御祝」「祈御発展」などと記載するのが一般的。なかに入れるお札は新札が基本です。
また、事業内容に興味がある知人を紹介する・お店に連れていくなど、形のないお祝いもひとつの方法でしょう。本人の了承があればSNSによる宣伝という手も考えられます。これらに当てはまらない贈り物は、開店・開業日の1週間前から前日までに贈るか、開店・開業記念パーティなどに持参するようにしてください。
贈り物に最も大切なのは、「相手を応援したい」という気持ちです。相手のことを考えるようにすれば、自然と喜ばれる贈り物が見つかるでしょう。お互いに気持ちのいい贈答ができるように、きちんとしたマナーを身につけておきましょう。