常識ある社会人とは、どのような人だと思いますか? あいさつがきちんとできる、食べ方がキレイ、時間を守るなど、さまざまなことが挙げられますが、ビジネスマンにとってやはり重要なのは「ビジネスマナー」です。
社会人としての基礎を身に付けていないと、いくら英語やITスキルを持っていても、周りから信頼されなくなってしまいます。今回は、ビジネスマナーを学べる検定をご紹介します。
ビジネス実務マナー検定とは?
社会人として欠かすことのできない電話応対やメール返信、話し方、人間関係のマナーなどを学ぶことができるのが「ビジネス実務マナー検定」です。社内や取引先で正しい行動や態度を取ることができるか、その習得度を測ることを目的としています。
文部科学省が後援し、公益財団法人実務技能検定協会が主催している民間検定ですが、幅広い職種・分野で通用する検定だといえるでしょう。
日常生活をはじめ、電話やメールで頻繁に使われる敬語・謙譲語なども学ぶことができるので、企業では研修マニュアルの基盤にしているケースも見受けられます。
そのため、入社前や入社してすぐの新人社員には、とても役に立つ検定の一つだといえます。転職では有利にならないといわれている検定ではありますが、勉強するプロセスを通してビジネスマナーをおさらいできるメリットは高いでしょう。
ビジネス実務マナー検定の難易度は?
1~3級までのレベルがあり、それぞれ難易度が異なります。ビジネスシーンで求められるレベルとしては1~2級が適当だといわれていますが、合格率は1級で30~35%。2級、3級の場合60~70%となっています。
2級でもやや易しめなので、ビジネスマナーをマスターしたい人は1級にチャレンジしてみるのもよいでしょう。秘書検定に似ていると言われていますが、ビジネス実務マナー検定は、男女問わず社会で通用するビジネスマナーを意識した試験内容になっています。
ビジネス実務マナー検定の問題内容・過去問などの対策方法とは?
2~3級は筆記試験のみで、マークシート方式の選択問題と記述問題になっています。理論と実技に領域区分されていて、それぞれの得点が60%以上で合格となります。
1級の場合、すべて記述問題になり、二人1組のロールプレイング形式の面接試験があります。審査員の前でのスピーチをもあるので、受験ガイド本と過去問題集(実問題集)などを使って勉強と、スピーチの練習をするとよいでしょう。
試験時期は6月と11月の年2回。試験スケジュールに合わせて勉強を始めましょう。
ビジネスマナーは社会人の基礎
ビジネス実務マナー検定は、転職やキャリアアップのための再就職を考えている方におすすめです。これから職場での電話応対やメール返信をマスターしたいと考えている新入社員の方にもぴったりです。もちろん、社会人となって、なんとなく使っている敬語や社会常識をあらためておさらいしたい人にもうってつけでしょう。
ビジネスマナーは知らないと恥ずかしい思いをしてしまうことがありますし、いわば社会人としての基礎の部分です。ビジネス実務マナー検定への挑戦を通じて、しっかりと体系的に勉強しておくとよいでしょう。