2018.03.06
上司への反論、同僚の愚痴に相づち、食事会の翌日のお礼、適切に言える?
上司に反論、同僚と愚痴話、議論がいつの間にか口論に……不意に発した一言で変に不信感を買ってしまったり、自分が意図したこととは別の捉え方をされてしまってはもったいないですよね。そこで今回は、職場での人間関係を円滑に進めるコミュニケーションテクニックをご紹介していきます!
上司に反論したい時、角が立たない最初の一言
上司の言っていることに意見(反論)したい時、どう伝える?
① 「わたしはその意見に反対です」
② 「ん?いつも意見が合わないですね」
③ 「仰ったことは、◯◯ということですね」(上司が言ったことを復唱する)
▼答え
③ 「仰ったことは、◯◯ということですね」(上司が言ったことを復唱する)
直ぐに反論することは互いに感情的になりやすいですが、復唱を入れることで、お互いに客観性が生まれます。反論ではなく、ひとつの意見として受け入れられやすくなるのです。
議論を口論にしない! 大人な対応でその場を収めるテクニック
同僚との議論が平行線になってしまった時、どう対応する?
① 「今日は話がまとまらず、申し訳ありませんでした」
② 「お互いに本音で話が出来て良かったです。ありがとうございました」
③ 「意見が合わずに残念です」
▼答え
② 「お互いに本音で話が出来て良かったです。ありがとうございました」
仕事をする上では必ず出くわす状況です。ここで肝心なのは、「この人とは気持ち良く意見交換出来る」という印象で終わることです。ですから意見が平行線だったことにフォーカスするのでなく、本音で話せる関係性であることを相手にも伝えると、わだかまりが生じずに済みます。
上司との食事の翌日ってお礼すべき?
上司に食事をご馳走になった翌日の対応で正しいものは?
① 朝顔を合わせた際に直接お礼を伝える
② お礼のメールを送る
③ 前日にお礼を伝えていれば、あえて何か言う必要はない
▼答え
① 朝顔を合わせた際に直接お礼を伝える
食事の後、お礼を述べることは当然ですが、翌日顔を合わせた折にも「昨日はご馳走さまでした」と言うことでキチンとした印象を与えましょう。お礼も言い過ぎるとスマートではありませんが、食事直後はお酒などの影響で相手が覚えていないこともあります。ですから改めて翌日こちらからお礼を再度伝えることはとても好印象に繋がります。
ご機嫌ななめの上司、どう攻略する?
機嫌が良くなさそうな上司に急ぎの資料確認を頼みたい時、まずどう声を掛ける?
① 「失礼いたします」
② 「お忙しいところ恐れ入ります」
③ 「何か嫌なことでもありましたか?」
▼答え
① 「失礼いたします」
冒頭のクッション言葉は重要です。「お忙しいところ恐れ入ります」では「忙しいと分かっているなら止めてくれ!」とへそを曲げられることもありますし、「何か嫌なことでもありましたか?」では直接的すぎです。「失礼いたします」と言って姿勢を示しましょう。「12時までにお願いできますか」と時間を伝えることで急ぎであることをイメージしてもらい、一度のコンタクトで済むように配慮すると良いですね。
同僚の愚痴にはこう返す!
上司の愚痴を言っている同僚に同意を求められた時、どう対応する?
① 「確かにそんなところあるよね」
② 「まさにダイバーシティだね」
③ 「◯◯さんはそんな人ではないよ! 上司の悪口は言ってはダメだよ」
▼答え
② 「まさにダイバーシティだね」
ここで肝心なのは、一緒になって愚痴をこぼしたり、相手をたしなめてはダメだということです。「ダイバーシティ」という言葉は多様性といった意味合いなので、「世の中には色んな人がいるね」という意味で使ってもいるわけですが、あえて横文字を使うことで「上手くはぐらかし何となくやり過ごす」という手法を使って、相手の気持ちも受け止めてあげましょう。
【連載】ビジネス豆知識を1分で解説! 知っ得クイズ
知っているとちょっと得するビジネス豆知識をシーン別に3択問題形式でご紹介していく【知っ得クイズ】。現役キャリアアドバイザーやコミュニケーション・プロデューサー、元CAなどマナーのプロたちが、明日から仕えるナレッジをワンポイントアドバイス! 周りと一歩差をつけたいビジネスマンは必見です!
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【監修者】
里岡美津奈さん(パーソナルクオリティーコンサルタント)
天皇・皇后両陛下、皇太子殿下、マーガレット・サッチャー英国元首相、歴代総理の特別機担当乗務員としてANAで最多のフライト数を誇る元CA。現在は、グローバルなフィールドで活躍できるビジネスパーソンを育成している。著書多数
※このコンテンツは、2017年にtypeメンバーズパークに掲載された動画を新たに記事化したものです。
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