初めてのiPhoneアプリ開発 【第六話】 パートナーさん、こんにちは(その2)


はじめてのiPhoneアプリ開発 〜新米エンジニアの苦悩の日々〜

『type』の運営会社、キャリアデザインセンターが発行する 就職情報誌『就活type』(2010年10月1日発売)のiPhoneアプリ版が 先日リリースされました。
当社初の試みとなった、このiPhoneアプリ開発。 その舞台裏では、日々いろいろな事件(?)が起こっていました。
開発担当の新米エンジニア・ムラが体験した 驚きと苦しみと喜びに満ちたiPhoneアプリ開発記をお届けします。

【第六話】 パートナーさん、こんにちは(その2)


  • ニックネーム  ムラ
  • 使っているPCやガジェット
  • Mac book、iPad、iPhone3GS、ガラケー(モバゲー用)、EMobile, Apple信者、仕事ではWindowsXPを使用
  • 好きなサイト
  • Apple、はてな、ロックンロールニュース、ポテン生活
  • プロフィール
  • 『type』を運営するキャリアデザインセンターの システム部門に在籍する新米エンジニア。 システム開発・保守担当だが、実作業は社外の開発会社に依頼している。 たまにプログラミングやサーバー構築も手掛けるが、実務経験は浅い。
    温厚な性格ながら、時に鋭い毒舌を披露することも。 技術については独学で学ぶのが好き。 技術の参考書を集めることが趣味だが、読了しているものはほとんどない。

今回、筆者が制作したiPhoneアプリ

何のための就職か、その本質を伝える情報誌「就活 type」。各界のトッププレーヤーに聞くリアルな会社の情報や、働くとは何か等、自分のキャリアを深く考えるヒントが掲載された、就活生必見の情報誌。今回は、その就活typeをiPhoneアプリとして再編集しました。


さて、前回までのあらすじをちょっとおさらいしてみましょう。

いきなりの特命を受け電子書籍iPhoneアプリ開発の担当者となった僕は、
闇雲の中で調査を続け、なんとか電子書籍の概要を把握することができました。

その後、社内のプロジェクトメンバーに対し開発するアプリの概要について
プレゼンを行い、なんとか承認をもらいます。

とはいうものの、僕自身は Objective-C なんかさっぱりわからないので、
自社でアプリを作ることなんてできない・・・!!

なので、iPhoneアプリの開発ベンダーさんにお願いをして
電子書籍iPhoneアプリを開発することになりました。

そして、プロジェクト初のプレゼンを受けことになるのだが・・・・!?
to be continued ...!!



というのは冗談で、今回はその続きを。

前回、お初のプレゼンをいただくことになったA社のプレゼンター。
お一人で参戦されたうえに、iPadでプレゼンをする。

「やるよのぅ」

と思いつつ、

「あ、iPad ですね、プロジェクターつなぎますよね?コネクタあります?」

と冷静を装いました。

ホントは、
「iPadスゲー!KeynoteでプレゼンとかマジNowイっす!」

って思ってました。

「あ、つないでいいですか?実は今日はじめてiPadでさせていただくんですよ」
「マジですか!僕それ見れちゃうんですね!」

本音ドーン。

所々で興奮しつつ、プロジェクトメンバーがくる前に
いそいそと準備して皆を驚かせてやろうと思いました。
(決してすごいのは僕ではないのに、すごいだろ的な見せ方をします)

でも、

「あれ?あれれ?、おかしいな・・・」
「映らないですね・・・・」
「おっかしいなぁ・・・」

決しておかしくはないと思うのですが、おかしいと濁しました。
僕、大焦りです。プレゼンしてもらうのにプロジェクター動きません。

残念なことに、iPad をプロジェクターに映すことができず、
その日は入念なプレゼンターが人数分のスライドをご準備くださっていたため
事なきを得ました。

あの時はすいませんでした。

と、今なら謝れます。

プレゼンは粛々と進みました。

デザインも機能も具体性があり、完成形を充分にイメージさせてくれる完成度で、
しかもKeynoteでできてるっぽく、すごくきれいな資料でした。

プレゼン終了後、質問することがあまりないくらいでしたが、
スケジュールと納品物の確認だけしました。

就活typeは10/1に発売される雑誌です。

同時リリースするということで遅れは許されません。

今回の開発における一番のポイントはスケジュールでした。
開発そのものは結構余裕があると踏んでましたが、
誌面、いわゆるコンテンツが完成するのは雑誌の入稿日で予定としては9月中旬でした。

そこからコンテンツをアプリ用にカスタマイズして、
アプリに搭載するとなると、結構きついスケジュールだと思っていました。

AppStore で配信するには審査が必要だということだったので、
その審査期間も非常に気にしてました。

1回でも審査落ちたらアウトですよ、このスケジュールってば。
ここらへんの経験が豊富なベンダーさんは心強いなぁと思います。



そんなこんなで1回目のプレゼンが終了。

この勢いで2週間くらいかけてベンダーさんのプレゼンをこなしていきました。

そして、ベンダーさんが決まりました。

この流れはいうまでもなくA社ですね。
他の会社出てきてませんしね。

いろいろなドラマがあったんです、本当は。
でも、ここではこんな感じでいいんです。

じゃあ、キックオフといきますか!

ピー


iPhoneは友達!

(次回に続く)
※毎週金曜日更新