アナログ回路設計とは? その仕事内容を解説
パソコンやAV家電ほか、すべての電気・電子機器の主に電源(電流・電圧のコントロール)、駆動を司る回路、またはICチップの設計を行う仕事です。機能設計、レイアウト設計などの工程があります。デジタル回路ほどの高集積ではないですが、設計には経験がより必要といわれており、最も低いコストで、生産性が高く、高品質な製品を作り出すことを求められることが多い仕事です。
アナログ回路関する市場の動向は?
デジタル技術の全盛期のように言われていますが、実世界とのインターフェース部で必要となるアナログ回路は、その重要性が薄れるどころか、ますます高まってきています。
実際、ここ数年で電気回路、電磁気学、制御工学などの知見を持ったアナログ回路設計の求人ニーズが急増しています。電源系や駆動系を司るアナログ回路は、太陽光発電や風力発電、EV、スマートグリッド、医療機器やヘルスケア領域、ロボットなどに使われています。
※参照:type転職エージェント『2018年版 回路設計(アナログ回路・デジタル回路)の転職動向』
アナログ回路設計に求められるスキル
昨今ではIoT時代の到来によって、あらゆるモノがインターネットを通して繋がり、クラウドにデータが蓄積され、制御や監視のためのデータ処理が可能になります。ここで必要な技術は、センサー、信号処理、ワイヤレス通信、電源のパワー・マネージメントで、小型で低電圧・低消費電力、そして高速処理のできる技術が絶対条件となります。
また、アナログ回路の機能や不安定さをデジタル回路によって補完・安定させており、双方の知識が機器開発の現場ではより求められています。
※参照:type転職エージェント『2018年版 回路設計(アナログ回路・デジタル回路)の転職動向』
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アナログ回路設計の働き方は?
新製品のリリースに伴い業務負荷が変動します。シミュレーションや精度を高める作業に多くの工数を割きます。
アナログ回路設計の年齢別平均年収(@type調べ)
【20代】380?430万円、【30代】620?670万円、【40代】660?710万円
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アナログ回路設計の転職難易度
上記で述べたように、IoTの発展に伴い、求人ニーズは拡大しています。ただし経験の蓄積がより求められる職種であること、その経験も用途が多岐に分かれているため、それぞれの専門領域でのみ活かせることなどから、デジタル回路設計エンジニアと較べると条件に合致する求人は少なくなります。
アナログ回路設計の履歴書・職務経歴書作成のポイント
経験者であれば、担当したアナログ回路、アナログICの機能と用途を明記しましょう。またシステム設計から量産に至る過程で、どの工程を担当してきたかを明確に記入してください。 電気CAD、シミュレーションツールなど使用しているITツールを詳細に記載しましょう。
アナログ回路設計の代表的なキャリアパス・キャリアプラン
評価・信頼性試験⇒回路設計⇒システム設計⇒商品企画・プロダクトマネジャー
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