デジタル回路・電子回路設計とは? 仕事内容を解説
デジタル回路とは、パソコンやAV家電など電気・電子機器の制御や情報処理を司る回路やICチップを指します。デジタル回路設計の仕事は、これらの回路の設計を行うことであり、主にCADシステムを用いて設計します。主な流れとしては、まずは用途や必要な機能などを洗い出し、回路全体の大まかな設計を決めるシステム設計を行います。
次にハードウェア記述言語(HDL)と呼ばれる言語を使って回路動作や機能をプログラミングしていく機能設計や、HDLを必要な形の情報に変換する倫理設計という工程を挟み、最後にチップ内でどう配線するかを決めるレイアウト設計を行います。
近年ではデジタル回路の機能設計の自動化が進み、ハードウェア記述言語(HDL)で回路動作や機能をプログラミングすることが中心となってきています。
また、よく似た職種としてアナログ回路設計があります。アナログ回路は、回路内を通る物理量(電圧や電流)変化を利用して情報を処理しているのに対し、デジタル回路では物理量は重要ではなく、その物理量(閾値)より大か小かで1か0かを判定させています。
※参照:type転職エージェント『2018年版 回路設計(アナログ回路・デジタル回路)の転職動向』
デジタル回路・電子回路設計に求められるスキル
デジタル回路・電子回路設計に携わる人の多くは専門学校や大学、大学院などで、電気や電子、情報工学、物理、化学、数学といった電子回路を専攻した人が多数です。よって、専門学校でそういった学問を専攻してこなかった人であれば、まずは上記の学問に関する知識を身に付けることをオススメします。
業務を行なう上でどうしても必要な資格はありませんが、デジタル機器の分野は技術革新サイクルが短い世界です。様々な高性能デジタル回路が次々に生み出され、商品に搭載されているので、常に新しい技術を習得する必要があります
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デジタル回路・電子回路設計へのニーズ
業務量は新製品のリリースに依存して変動します。大規模なものほど論理設計や検証・シミュレーション、レイアウト設計など、工程が細分化され、各セクションに精通したデジタル回路設計、電子回路設計者が必要になります。また昨今では、設計全体のコストのうち5?8割が設計検証にかかるとも言われており、設計検証に携わる人材にかかる負荷も高まってきています。
デジタル回路・電子回路設計の年齢別平均年収(@type調べ)
【20代】380?430万円、【30代】500?550万円、【40代】660?710万円
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デジタル回路・電子回路設計の転職難易度
デジタル回路設計においては、自動設計技術の発達により数億トランジスタ規模のLSIが容易に設計可能になっており、今後もますます設計効率性は向上していくと思われます。
※参照:type転職エージェント『2018年版 回路設計(アナログ回路・デジタル回路)の転職動向』
デジタル回路・電子回路設計の履歴書・職務経歴書作成のポイント
システム設計から量産に至る過程で、どの工程を担当してきたかを明確に記入しましょう。電気CAD、シュミレーションツール、HDL系言語、など使用しているITツールの情報は企業が注目するポイントです。必ず記載してください。
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デジタル回路・電子回路設計の代表的なキャリアパス・キャリアプラン
評価・信頼性試験⇒回路設計⇒システム設計⇒商品企画・プロダクトマネジャー
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