離職票とは、会社を辞めた際に離職したことを証明する書類です。これをハローワークに持参することで、失業保険の給付が受けられるようになります。勤めていた会社から発行されるものですから、こちらで請求手続きをしたり用紙を用意したりする必要はありません。
記入箇所はあるものの、原則として離職前に本人が確認することになっているため、雇用保険に加入している場合は最終出勤日前に会社側から記載を求められるはずです。
離職票の確認方法と書き方
離職票に記名を求められたら、まず、内容を確認してみてください。難しい書類に見えるかもしれませんが、ひとつひとつゆっくり確認していけば理解できないようなことは書かれていないはずです。
まず、「離職理由」の欄を見てみてください。どこかに◯がつけられているはずです。これが、自分の認識とずれていないか確認してみましょう。「会社都合」か「自己都合」かは、失業保険の受け取り期間にかかわる重要な事項なので、必ず相違がないかチェックしておいてください。
それから、「離職の日以前の賃金支払状況等」という欄を確認します。ここには、賃金の総支給額が記されています。社会保険や所得税を引かれる前の金額が記載されているため、賃金として口座に振り込まれている金額とは一致しません。給与明細等と照らし合わせてみましょう。残業代や役職手当、営業手当なども含まれた金額が記載されているでしょうか。なお、通勤手当に関しては、会社の支給方法によって含まれる場合と含まれない場合があるので注意してください。
内容に問題がないようなら、所定の欄に記名・捺印します。2カ所記入箇所がありますから、漏れがないようにしましょう。最後に、会社が指定してきた「離職理由」に異議があるかないかの◯をつけ、社内の担当者に渡します。
このように、内容さえしっかりと理解できれば、特に書き方として難しいところはありません。会社によっては、離職票の記入例を用意してくれているケースもあるので、確認してみましょう。
離職票が自宅に郵送されてくる
離職者が記名・捺印した離職票は、会社からハローワークへ提出され、離職手続きが行われます。その後、本人宛に失業保険の受給に必要となる離職票が送付されます。これを持ってハローワークへ行き、失業保険の手続きを進めることになります。
退職後、1週間や10日を経ても離職票が届かないという場合は、会社に一度問い合わせをしてみましょう。会社は、社員が退職した日から10日以内にハローワークで手続きをしなければならないことになっています。
万が一、離職票をなくしてしまった場合は、ハローワークで再発行ができますから身分証を持って相談に行ってみましょう。