IT業界「技術TOPが語る2008年」事業と求める人材像
1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / 11 |
代表取締役
宮城 勤 氏 大学卒業後、大手通信企業のグループ企業に就職。研究開発部門において、ハードウエア、ソフトウエアの両面から工業用ロボットの開発を手掛ける。その後、金融系を中心としたシステム開発に従事し、1997年に独立。会社を立ち上げたのち、2005年に組織変更を果たして同社を設立した 「意思決定支援システム」の開発で培ったスキルとノウハウを武器に、さらなる成長を遂げていく
日本IBMやNTTデータ関連会社など、大手SIerや上場企業との直取引を実現しながら、金融機関において重要な要素である「意思決定支援システム」の開発を手掛けているアイグローブ。「意思決定支援システム」とは、与えられた条件に対して、過去のデータに基づいて最適な結果を自動的にシミュレートするシステムのこと。与信業務やクレジットカード契約の審査など、これまで属人的にしか行えなかった複雑な業務プロセスを自動化する、金融機関の頭脳ともいえる開発分野だ。同社で働く醍醐味について、代表取締役の宮城勤氏は次のように話す。 「絶対的なクオリティーの高さが要求される金融業界において、業務のコア部分である意思決定支援システムの開発には、非常に高度なスキルとノウハウが必要になります。当社は比較的早期にこの分野に参入することで、着実に実績を積み重ねてきました。膨大なデータベースを分析し、ビジネスのコア部分ともいえるモデルをシステムに落とし込む醍醐味は、他の分野では味わうことができないでしょう。また、大手SIerと共同でプロジェクトを進めることが多く、クライアントとの距離が近いため、上流工程からシステムに携われるやりがいを実感できます」 サブプライム問題に代表されるように、金融機関による与信や審査などの重要性が増す昨今、同社が手掛ける意思決定支援システムに対するニーズはさらに高まると予想される。今後は同システムの開発で培ったスキルとノウハウをもとに、新たなビジネスモデルを構築する予定。消費者向けのショッピングサイトなど、より高収益を実現できる分野に進出していく。 エンジニア想いの職場環境 「ビジネスマンにとって最も厳しく、高いレベルが要求される環境だからこそ、エンジニアとしても最も早く成長ができる。それが、金融業界にフォーカスした1つの理由です」 宮城氏が語るように、同社には「現場で働く社員の満足なくしてクライアントの満足はない」という理念があり、エンジニアにとって働きやすい環境が整備されている。社員の常駐先には宮城氏自ら定期的に足を運び、近況をヒアリングするほか、現場では経験豊富な先輩社員が常に仕事の進捗を管理するという。また宮城氏は、現場のエンジニアが常に目的意識を持って働けるように、会社としてビジョンを提示するように心掛けているという。 「現場での経験を通して、どのような分野でも通用する技術力を身につけてほしいという想いを常に抱いています。SI業界においては比較的良い待遇を提示できているという自信もありますので、今後のキャリアアップに不安があるエンジニアなどは、ぜひ当社の門を叩いてみてください」 このように語る宮城氏。同社の原動力は、現場の社員を大切にする姿勢から生まれているといえるだろう。 |
前のページへ | 次のページへ |
1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / 11 |