IT業界「技術TOPが語る2008年」事業と求める人材像
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取締役
開発事業部長 西村義浩 氏 1987年、当時設立2年目の総研会社に就職。SEから品質管理、マネジメント教育などを経験する。しかし会社が大きく成長するにつれ、完成された場所で働くことよりも、自ら会社を成長させていける環境を求め、2004年にイーシー・ワンに転職。顧客折衝から開発業務までを経験し、2006年6月現職に就任 社員にとっての働きやすい環境も同社の特徴のひとつ。社内交流用SNSなどによる情報交換も活発だ
1998年、Enterprise Java Beans(EJB)が公表されて以来、ますますJavaの汎用性が高まっている昨今。そんな時代の到来をEJB公表当時から見据え、エンタープライズJavaに着目したイーシー・ワン。設立以来、大手クライアントに対して、ミッションクリティカルなシステムに関するアプリケーション開発やコンサルティングなどで実績とノウハウを積み上げてきた。また労働集約的であったソフトウェア業界のビジネスモデルへのアンチテーゼとして提供した価値や蓄積されたノウハウに重きを置く知識集約型のビジネスモデルへの変革にも着手。オブジェクト指向の開発をベースに、ソフトウェアのコンポーネント化と製品を再利用する新たな仕組み(cBank)に取り組んできた。さらに近年では大手クライアントのみならず中堅企業からのニーズも高まっており、これまで築き上げてきたJava開発のノウハウをベースに、より生産性の高いアプリケーションを提供している。そのビジネスの中核となるもうひとつの技術こそが、近年注目を集めているオープンソースRuby、Ruby on Rails。この2つの技術を軸にさらなる成長を目指すと取締役開発事業部長の西村義浩氏は語る。 「最近では、生産性の高さやメンテナンスの容易性が期待できるRuby on Railsを採用したいというニーズが増えてきました。実際に当社に寄せられる案件数も2006年から2007年の間で2倍に増え、その勢いはますます加速すると予想しています。しかし、Javaに比べるとRuby on Railsはまだ完成された技術とはいえず、安定的な稼動を実現するための改良が必要です。そういった課題をクリアし、実績を積み重ねていくことこそが、我々の今後のミッションのひとつだと考えています」 2007年7月にはRubyの新たな可能性やビジネス展開を模索するコミュニティ「Ruby Business Commons」を設立。現在では企業や大学など104団体、336名(2007年12月28日現在)が参加し、業界からも注目され、まさに今後のRubyビジネスを創るパイオニア的存在として業界をリードしている。 技術を活かしビジネスを創造する 常に顧客に対し革新的な価値を提供してきた同社は社員教育にも積極的だ。2007年に設立されたナレッジセンターで、教育専門部隊のアーキテクトたちが月1回主催するRubyの勉強会や技術研修など、次世代の同社を担う人材を育てる環境を整備。さらに社長の最首氏主催のJavaやRubyの技術を活かした新たなビジネス展開を考える「事業創造勉強会」も開催している。このような勉強会で発案されたものを顧客に提案することもあるという。 「当社の技術者には技術を使って何ができるかを探求することが求められます。さらに新たな技術やそれらを活かしたビジネスにも興味を持ち、一緒に追求していける気概と情熱を持った方と働きたいですね」 |
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