IT業界「技術TOPが語る2008年」事業と求める人材像

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第一開発部門
国際システム開発部部長

高野 宏治朗 氏

1987年より銀行のシステム企画・開発を担当し、主として市場部門および国際部門のシステムに携わる。2007年7月、国際システム開発部の部長に就任
金融の最先端に触れながらシステム開発に取り組める環境だ

三井住友フィナンシャルグループのIT企業として、顧客の抱える多様な課題に最適なソリューションを提供し続けてきた日本総合研究所。システムインテグレーション・コンサルティング・シンクタンクという3つの事業を柱とし、それぞれ高度な専門性を有する「プロ集団」が、顧客の課題解決と付加価値の提案を行い、顧客価値を共創してきた。

同社の誇る質の高いソリューションへの信頼はグループ内外問わず厚く、引き合いも多数寄せられてきたが、2006年7月には、三井住友フィナンシャルグループ以外の顧客に対するITソリューションに特化した部門を会社分割し、新生「日本総合研究所」では、金融システムのインテグレーションに特化した市場価値向上に注力していくという。今後の同社の事業展望について、第一開発部門国際システム開発部にて、部長を務める高野宏治朗氏は次のように話す。

「インターネットバンキングや電子マネーのように、もはや金融業界においてITはツールではなく戦略そのもの。めまぐるしいスピードでサービスの質が上がり、新しい商品が生まれています。もちろん通常業務で不可欠な基幹システムにおいても、セキュリティ面や安定性において非常に高度なものが求められます。銀行の業務範囲が拡大している今、私たちに寄せられる期待はますます大きくなり、最新技術に携わる機会も多くなるでしょう」

開発の現場で求められるのは最先端の技術の利用だけでなく次代の技術を先取りしたソリューションの提案。増加し続けるニーズに応えるため、エンジニアの採用を積極化していく。

企画から作る大規模プロジェクト

金融システムは技術の裾野が広いため個々人の持つさまざまな経験を活かすことができる。同社の場合、上流工程から顧客と一体となってシステムを作っていける醍醐味に魅力を感じて異業界から転職してくる人も多い。

「当社の場合、開発を請け負うだけでなく、企画の段階から関われる。ユーザーに最も近いところで開発を手掛けられるからこそ、自分のシステムデザインを直接ユーザーに提案できる喜びがあります。要件定義から設計、開発、構築まで一貫して関われますから、日本のメガバンクのシステムの大きさを実感できます。また中途で入社された方でも、外為や投資信託など銀行業務についてかなり深く習得できる研修を用意しています。集合形式の研修やe-ラーニングも充実していますので、異業界の方でも不安に感じることはありません。大切なのはそういった制度を活かし、自ら積極的に学ぶ姿勢。自分のなかで軸となる強みを持って、一歩先を目指してほしいですね」

手厚い育成制度のもと自己の成長を実感しながら金融の最前線で大規模なプロジェクトを作り上げる醍醐味を味わう。そんなチャンスが同社にはある。

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