IT業界「技術TOPが語る2008年」事業と求める人材像
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代表取締役
池田 実 氏 学生時代からUNIXを学び、現在に至るまでLinuxの研究を続ける。2000年2月にFUSE Networkを設立。基幹系、WEB系のシステムを数多く手掛ける。6年間の実績により築き上げた顧客との信頼関係と技術力を武器に2006年9月に株式会社として登記、現在代表取締役として同社の指揮をとっている 週に1度行われるミーティングでは、役職の垣根なく互いに技術者として、スキルを高めあっている
Linux黎明期から独自にLinuxを研究し、Linuxのスペシャリストとして実績を築いてきた池田実氏が2006年に満を持して設立したのがフューズネットワークだ。同社はオープンソースソリューションプロバイダとして世界をリードするRed Hat社とパートナー契約を締結。Linuxにおける技術力を強みに、富士通や日本IBMなどの大手企業との直接取引も行っている。そんな同社の代表取締役、池田実氏にLinuxの魅力について話を伺った。 「私がLinuxに出会ったのはインターネットが広がり始めた1998年。誰でも無料でソースコードを自由にカスタマイズできるLinuxは、必ずビジネスになると確信しました。いくら高品質のシステムを作りたくても、コスト面において実現できない企業が多い中、市販のOSを使用するのに比べ圧倒的なコストダウンにつながるLinuxに大きな可能性を感じたのです。しかしLinuxには保証がありません。ユーザーからの信頼を得るために、セキュリティーやバグの補正も自分たちの技術でカバーしてきました。だからこそ、Linuxの技術はどこにも負けないと自負しています」 そんな同社が築き上げてきた技術のひとつがWEBサーバにかかる負荷を軽減する『ロードバランサ』だ。従来、大企業のネットワークを支える大規模サーバを提供する最大の課題は、コスト面だった。しかしLinuxを搭載し、高い技術力によって品質を高めることにより、コスト面を3分の1まで削減しながらも安定性の高いサーバを提供することが可能となった。 「この実績をもとに、今後はLinuxを用いて新規商品のリリースを考えています。Linuxの先駆者として、さらに新たなビジネスモデルを社会に先駆けて展開していきます」 最先端技術の一端を担う存在 さらに今後のLinuxの可能性について、池田氏は次のように語った。 「ここ数年でビジネスとして活用できる実績を十分に残し、最先端技術を追求していく基盤として新たなフェーズに突入しています。Linuxには世界中のエンジニアや企業から集約された高度な技術が蓄積されています。その技術を利用するだけではなく、私たちの開発した技術をLinuxのネットワークに還元していく予定です。そして、市販のOSでは実現不可能な高品質と低価格を兼ね備えたシステムを構築し、社会に提供していく役割を果たしていきたいと考えています。Linuxを武器に、業界に一石を投じるために、当社では、一緒に活躍していただける方を募集しています。共に技術を磨き、成長し、社会に本当に価値あるシステムを提供し続けましょう」 Linuxの先駆者、池田氏のもとLinuxのスペシャリストとして活躍できる環境がある。最先端技術に常に触れられる喜びとその一端を担うやりがいを得られるだろう。 |
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