7割を占める「在職中派」理由は「収入ゼロへの不安」
首都圏で行った街頭インタビューで、10人の転職経験者に聞いたところ、「在職中に開始と退職後に開始」の割合は「在職中対退職後=7対3」となった。さらに詳しい話を聞いた5人のうち、「在職中派」の3人はその理由について「退職後に転職活動をはじめる最大のデメリットは、「収入がなくなること」と答えた。これに対して、「退職後派」の2人は「転職活動に使える時間がない」ためだと答えている。
その他、在職中派の意見として挙がったのが「自分がやりたい仕事に就けなければ、今の仕事で十分」(メーカー営業・28歳・男性)や、「自分の実力が他の会社で通用するのか試してみたい」(システム開発会社コンサルタント・26歳・男性)など、業務やスキルアップに関する理由だった。
一方、退職後派の大半を占めるのは、「時間をフル活用できること」だった。読者の中にも、「前職は、在籍年数が長くなればなるほど、どんどん仕事が増えていく職場でした。ですから、物理的に転職活動をする時間を取れなかったので、辞めざるを得なかった」(製造小売業企画職・33歳・男性)という人も少なくないだろう。
他にもこんな転職者の声が……
「絶対、在職中」派!
飲食メーカー勤務・営業職
田中 隆氏(36歳・仮名)
<Q.1 直近での転職時期>2003年6月
<Q.2 その時の転職方法>在職中に転職活動を開始
<Q.3 その理由>家族がいるので「退職後」という選択肢は考えたことがありませんでした
<Q.4 現在の転職意向>いい会社があれば、転職したいですね
<Q.5 次の転職での希望転職方法>収入がなるなるのは財政的にもメンタル的にもきついので、在職中ですね
「やるなら、退職後」派!
システム開発会社勤務・SE
加藤 雄太氏(31歳・仮名)
<Q.1 直近での転職時期>2004年2月
<Q.2 その時の転職方法>退職後に転職活動を開始
<Q.3 その理由>リフレッシュして、心機一転という気持ちがあったので
<Q.4 現在の転職意向>今の会社で学ぶべきことが多いので、今は転職する気はありません
<Q.5 次の転職での希望転職方法>また退職後でしょう。プロジェクトが終わるまではどうにもできません
「絶対、在職中」派!
PR会社勤務・営業職
林 友子さん(26歳・仮名)
<Q.1 直近での転職時期>2005年10月
<Q.2 その時の転職方法>在職中に転職活動を開始
<Q.3 その理由>収入がゼロになることで、不安になりそうですから
<Q.4 現在の転職意向>マーケティングに興味があるので、私の経験を買ってくれるマーケティング会社があれば転職します
<Q.5 次の転職での希望転職方法>在職中。理由は収入面ですね。
「絶対、在職中」派!
学生向けスクール勤務・事務職
青山 里香さん(27歳・仮名)
<Q.1 直近での転職時期>2006年4月
<Q.2 その時の転職方法>在職中に転職活動を開始
<Q.3 その理由>時間の融通が利く職場だったので、辞める理由がありませんでした
<Q.4 現在の転職意向>実は面接が進んでいる最中です
<Q.5 次の転職での希望転職方法>在職中に、無職だと不利だと聞いたことがあったので、無理やり時間を作って活動しています
「やるなら、退職後」派!
設計事務所勤務・回路設計者
中山 昌史氏(31歳・仮名)
<Q.1 直近での転職時期>2006年8月
<Q.2 その時の転職方法>退職後に転職活動を開始
<Q.3 その理由>仕事量がものすごく増えて、転職活動に時間を使えなくなりそうだったので
<Q.4 現在の転職意向>魅力的な会社があればいつでも転職します!
<Q.5 次の転職での希望転職方法>1つのことに集中したい性格なので、また退職後にはじめると思います
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