株式会社キャリアデザインセンター
人材紹介事業部
キャリアアドバイザー
伊藤泰子さん
会社選び、書類作成、面接」という転職活動のフローで、気をつけることはあるのだろうか。キャリアデザインセンター人材紹介事業部でキャリアアドバイザーを務める伊藤泰子さんは、実際に転職活動をはじめるに当たって、気をつけるべきポイントをこのように語る。
「特に未経験分野への転職を希望される方には、今までのご経験をどのように活かせるのかを、職務経歴書に明記することが重要です。どうすれば人事担当者の目に留まるかをアドバイスしています」
未経験転職の場合、ポテンシャル採用がほとんどであるため、年齢が重要になる。営業職や技術職、バックオフィス系の職種の上限は27歳。
転職成功のカギを握るのは絶対条件を把握すること
コンサルタントであれば、31歳が分かれ目。年齢条件が重視されるのは未経験転職だけではないと伊藤さんは語る。同業界異職種転職では28歳くらいまで、異業界同職種転職では32歳くらいまでが一般的であるという。しかし、条件の年齢を超えている場合でも、転職に成功することは不可能ではないようだ。
「年齢条件はあくまでも目安。異職種転職であれば、募集職種の業務に近い仕事を担当していたか。それを応募する企業の人事担当者に納得してもらえるように、ロジカルにシナリオを作ることが重要です」
また、無駄な応募を避けるためには、絶対条件を把握することが第一歩になる。コンサルタントは大学院卒、MBAなどの学歴・資格が重視されていた。しかし、現在では採用ハードルは下がっており、論理的思考能力などの他に、「高いレベルでの業務改善経験」があれば、未経験でもチャンスはあるという。
IT業界の場合、30代であればマネジメントスキルが絶対条件で、営業力や技術力などのコアスキルが必要条件。企画・マーケティング職は業界・職種の条件が最も厳しい。可能性があるのは異業界同職種転職で、その場合でも、「BtoB」「BtoC」という観点で、経験分野がマッチしていることが条件として挙げられる。
いずれにしても、経験・未経験分野を問わず、転職には戦略が必要だ。将来を見据えたキャリア形成を考えて、転職活動に望むことが必要だろう。そのためには、経験・未経験転職どちらかに絞るのではなく、いずれの転職パターンでも応募し、内定が出た段階で最終的に選択するというのがベストだと言えるだろう。
経験・未経験転職「3つの提言」
【1】募集職種の絶対条件を把握せよ!
【2】ロジカルな動機作りを心がけよ!
【3】経験・未経験どちらも応募するべし!
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