Pythonの資格とは?種類や資格取得のメリット、勉強法をご紹介
Pythonは、シンプルな操作性と効率性の高さから、さまざまな業種から注目度が高まっている傾向があります。
Pythonは主に、AI開発やアプリケーション開発に使われるプログラミング言語で、YouTubeやInstagramなどのサービスでも用いられていると言われています。Pythonには数種類の資格があり、資格次第ではキャリアアップや年収アップにも期待できます。
今回は、Python資格のメリットや種類について詳しく解説していきます。また、資格取得に向けた勉強方法も紹介していくので、最後までしっかりと確認していきましょう。
Pythonとは?
Python(パイソン)は、プログラミング言語のひとつで、AI開発やアプリケーション開発などに使われています。Pythonを使った知名度の高いアプリはYouTubeやInstagram、DropBoxなど。
Pythonの特徴は、プログラミング言語の中でも少ないコードで作成できることです。また小学校の授業で取り入れられるほど、初心者でも手を出しやすく習得しやすいのも魅力でしょう。C言語との相性も良く、効率よく作成したい人にも人気の言語でもあります。
Python資格取得のメリット
Pythonの資格を習得すると、スキルレベルの証明に役立ちます。また、転職・キャリアアップ、年収アップなどにもつながるでしょう。ここでは、Pythonの具体的なメリットを紹介します。
スキルレベルを具体的に証明できる
Pythonの資格を習得すれば、自分のスキルレベルを具体的に証明できるようになります。Pythonの資格がない場合は、自分で作成したアプリやサイトなどでスキルを表現するしかありません。
資格の習得レベルによって企業の評価に差が生じることが多く、専門性の高い資格を習得するほどIT業界で活用する幅を広げやすくなります。また、資格の種類によって、基礎文法を理解している段階、データベース処理の段階、ネットワークプログラミングができる段階など、スキルレベルのアピールにも効果的です。
転職やキャリアアップに役立つ
昨今、さまざまな業種においてPythonを活用したアプリ開発事業が展開されていることから、Pythonの資格は転職やキャリアアップにも役立つと考えられます。Pythonの需要が高まっている背景には、IT技術の進歩があります。IT技術の発展によりバージョンアップを重ね、AIやディープラーニングに活用される場面が増えてきたことが要因といえるでしょう。
このような背景があり、Pythonの資格も転職やキャリアアップに役立つとしてプログラマーの中でも評価が高まっています。企業の中には、特定の資格に対して資格手当を設ける企業があり、年収アップの期待が高まるでしょう。
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Pythonの資格一覧
Pythonの資格は基礎、データ分析、PythonZen&PEP 8、国際的な資格などさまざまです。難易度の高い資格ほど、キャリアアップや年収アップが期待できます。どの資格に挑戦するかの判断も資格習得には大切な要素であるため、特徴の違いを確認していきましょう。
Python3エンジニア認定基礎試験
Python資格試験の中でも初心者向けの試験が、Python3エンジニア認定基礎試験です。国内の民間資格に分類され、出題範囲は基礎文法がメインとなるため、基礎が身についていれば合格しやすい傾向があります。
自分の好きなタイミングで受験できるため、基礎知識がついたら試験にチャレンジしてみましょう。
Python3エンジニア認定基礎試験の概要は以下のとおりです。
試験の内容 | 文法基礎を問う試験 |
問題数 | 40問(すべて選択問題) |
試験時間 | 60分 |
合格ライン | 正答率70% |
試験センター | 全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター |
主催 | 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 |
受験日 | 通年 |
受験料金(税別) | 一般:1万円、学割:5千円 |
Python3エンジニア認定データ分析試験
Python3エンジニア認定データ分析試験は、Pythonを使ったデータ分析へのスキルを証明するものです。主に、数式や基礎解析、確率や統計といった問題が出題されます。
「Python3エンジニア認定データ分析試験」と「Python3エンジニア認定基礎試験」と一緒に取得する人が多いのも特徴です。
Python3エンジニア認定データ分析試験の概要は以下のとおりです。
試験の内容 | Pythonを使ったデータ分析の基礎や方法を問う試験 |
問題数 | 40問(すべて選択問題) |
合格ライン | 正答率70% |
試験センター | 全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター |
主催 | 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 |
受験日 | 通年 |
受験料金(税別) | 一般:1万円、学割:5千円 |
PythonZen&PEP8検定試験
PythonZen&PEP8検定試験は、PythonZen&PEP 8に関する知識を問う試験です。PythonZenはPythonの心得、PEP 8はPythonにおける標準のコーディング規約を指します。
PythonZen(The Zen of Python)とPEP 8に関する知識を問う試験の概要は以下のとおりです。
試験の内容 | PythonZen(The Zen of Python)とPEP 8に関する知識を問う試験 |
問題数 | 20問(すべて選択問題) |
合格ライン | 正答率70% |
試験センター | ネット環境が整っている場所 |
主催 | 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 |
受験料金(税別) | 無料 |
国際的な資格「Python Certifications」
Python Certificationsは、国際的な資格です。スキル別に「エントリー」「アソシエイト」「プロフェッショナル1」「プロフェッショナル2」があり、高いレベルの資格を取ると海外からのオファーの増加が期待できます。
ただし、「エントリー」の場合は問題が英語とスペイン語、その他の試験ではすべて英語のため、Pythonのスキルだけでなく語学力が求められます。ちなみに、「エントリー」はPython3エンジニア認定基礎試験と同等のレベルと評価されています。
Python Certificationsの概要を以下に紹介します。
試験レベル | 問題数 | 試験時間 | 合格ライン | 受験価格 |
エントリー(PCEP) | 30 | 40分+5分 | 70% | 59ドル (単発) |
アソシエイト(PCAP) | 40 | 65分+10分 | 70% | 295ドル |
プロフェッショナル1(PCPP1) | 45 | 65分+10分 | 70% | 195ドル |
プロフェッショナル2(PCPP2) | 45 | 65分+10分 | 70% | 195ドル |
Python資格取得のための勉強法
Pythonの資格試験に合格するためには、書籍、動画、スクールなどから自分にあった学習方法を選択することが重要です。学習方法によって資格取得までの費用も大きく異なるため、以下の内容から自分に合った勉強方法を選定していきましょう。
書籍で学習する
書籍で学習する場合、指定書籍を活用する勉強法が一般的です。一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が実施する試験の問題は、指定された主教材から出題されます。
例えば、Python3エンジニア認定基礎試験の場合、主教材はオライリー・ジャパン「Pythonチュートリアル(2021年9月1日より第四版に対応します)」。Python3エンジニア認定データ分析試験の場合、「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」が主教材として指定されています。
書籍を活用して試験に合格したい人は、試験内容に沿った教材で学習することが大切です。
動画で学習する
動画配信サイトでPythonの学習を無料で行うことも可能です。昨今、実際にソフトと連携して動かせるようにコードを書くまでのレクチャーなどの実践的なものまで幅広く存在します。
自分が苦手な場所は巻き戻していつでも確認でき、自分のペースでかつ効率的な学習に適しているのが特徴です。
スクールを活用する
資格取得の近道がスクールを活用することです。書籍や動画で学習する場合、自分一人で行うことになるため、スクールに比べて挫折しやすい傾向にあります。一方、スクールでは、わからないことを質問すれば答えをすぐに教えてもらえることが多いため、スキルが身につきやすい点が特徴です。
中でも、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会の認定スクールでは、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が主催する試験の模擬試験を無料で公開しているところもあります。また、オンライン学習と対面の両方に対応しているところもあり、遠方からの受講も可能です。
主な、認定スクールを以下に紹介するので参考にしてみてください。
・インターネット・アカデミー
・株式会社グローバルテクノ
・学校法人コンピュータ総合学園 神戸電子専門学校
・CTCテクノロジー株式会社
・ディープロ
・Top Out Human Capital株式会社
・トレノケート株式会社
・株式会社ビープラウド
・プライム・ストラテジー株式会社
・株式会社ワイヤードパッケージ
引用:一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会
まとめ
Pythonはシンプルな操作性と効率性の高さが特徴のプログラミング言語で、IT業界をはじめ、さまざまな企業から注目を集めていることが特徴です。そのため、Pythonの資格を取得することで、スキルの証明となりキャリアアップや年収アップにつながります。
資格を取得する際は、自分のスキルにあった試験を受けることが大切です。資格を取得したら、さらにレベルの高い資格をとると多岐にわたる案件獲得にも期待できます。Pythonの学習方法は、書籍や動画、スクールなどさまざまです。自分に合った方法を探してみてください。
資格取得やスキルアップをしたら、IT業界の企業へ転職を目指してみましょう。転職サイトtypeでは、エンジニア会員が40万超で、AIがぴったりの求人を提案してくれます。資格はあるけど、自分に合った転職先の見つけ方がわからない人は、こちらから会員登録してキャリアアップをつかみ取りましょう。
監修
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