自己PRで「コミュニケーション能力」をアピールする方法

ビジネスマンにとって必須スキルとも言われるコミュニケーション能力。しかし、一言でコミュニケーション能力といってもその表す意味は多岐に渡ります。「初対面の相手と人見知りせずに話せる」、「気難しい上司の懐に入り込むのがうまい」、「難解な話を分かりやすく説明して相手に理解させる」など、すべてコミュニケーション能力の高さによるスキルですが、活かせるシーンはそれぞれ全く異なるのがお分かりでしょう。

転職活動時に「コミュニケーション能力があります!」とアピールしても、どんなことができるのか具体的にイメージができなければ、せっかくの強みも相手から評価してもらえませんよね。転職活動でコミュニケーション能力をアピールしたい場合は、ストレートに主張するのではなく、仕事で成果を出したエピソードで間接的に伝えるのがポイントです。
今回は、そんなコミュニケーション能力のアピール方法や、自己PRの事例を解説していきます。

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ビジネスにおいて「コミュニケーション能力がある」とはどういうことか

「コミュニケーション能力」とは具体的に何ができる能力のことでしょうか? プライベートで友人が多い人もコミュニケーション能力が高いでしょうし、言葉の通じない外国で身振り手振りを使って交友できる人もコミュニケーション能力があると言えます。では、ビジネスシーンにおけるコミュニケーション能力とはどんなものでしょうか?
例えば、「営業先のお客さまにかわいがってもらいやすい」、「気難しい上司の懐に入り込むのがうまい」、「その人がリーダーのプロジェクトはみんなが協力的である」、「クレーム対応でお客さまの怒りを収めるのがうまい」など、さまざまなイメージが挙げられます。
つまり、コミュニケーション能力という言葉には、「周囲を巻き込む力」、「相手の考えを理解する力」、「自分の考えを相手に理解させる力」、「両者の妥協点を見つける力」、「相手の協力を引き出す力」など、いろいろな能力の意味が含まれているのです。
なので、転職活動でコミュニケーション能力をアピールしたい場合は、あなたのコミュニケーション能力が、ビジネスシーンの「いつ」活用できる、具体的に「何ができる」能力なのか細分化して伝えることが重要です。

コミュニケーション能力があることをアピールするフレームワーク

自分のアピールしたいコミュニケーション能力が、何ができる能力のことなのか細分化できたら、次にそれをどう伝えるのかを考えてみましょう。あなたのコミュニケーション能力を相手に伝えるためには、以下の点を押さえた具体的なエピソードが必要です。

・仕事における信条、モットー
・それが表れている仕事での行動
・その行動で得られた成果
まずは、エピソードが具体的なものでないといけません。なぜならば、「職場の人と仲が良くコミュニケーション能力も磨かれたと思います」といった、具体性のない話は説得力に欠けてしまうからです。面接官としては「ふーん」で終わってしまいます。

そうならないために、「コミュニケーション能力の高さでこんなに素晴らしい仕事をしてきたのか」と分かりやすく伝わるようにエピソードを構成する必要があります。さきほどのフレームワークにあてはめて、エピソードを組み立ててみましょう。

【例】
仕事における信条、モットー→「営業事務として、営業マンから依頼されたことは期待以上のことを返す」
それが表れている仕事での行動→「資料作成を依頼された時に必ず『何に使うものか』『誰に見せるものか』『いつ使うものか』を確認して、それに合わせて資料の形式を使い分けていた」
その行動で得られた成果→「サポートしていた営業マンの受注率が上がり、他の営業マンからも指名で資料作成の依頼を受けるようになった」

このような順番で伝えると、「相手の要望を正しく理解して、的確な対応ができる」というコミュニケーション能力の高さをアピールすることができますよね。
注意点としては、仕事関連のエピソードでないと効果が弱いということです。「社員旅行のときに~」、「飲み会のセッティングなど~」のような、仕事以外のエピソードを伝えても、実際の職場でのコミュニケーション能力のアピールにはならないので注意しましょう。

コミュニケーション能力があることをアピールした自己PR例文

自分に合った例文を組み合わせて、自分だけの自己PRを作成しましょう。履歴書の自己PR欄は小さい場合が多いので、150~300字程度にまとめるのがおすすめです。「この例文を使う」を押すと、ページ下の編集エリアに自動的に反映されます。自分らしい自己PRになるように編集して活用しましょう。

私は現在、営業事務として4名の営業マンのサポートを担っています。営業活動に必要な資料や見積書の作成が主な業務ですが、特に提案資料の作成については、それを使った営業マンが必ず受注できるくらい使いやすいものを作るという意識で取り組んで参りました。
ある営業マンから資料作成の依頼を受けた際、「誰に対して」「どのようなことを」「いつまでに」伝えたいのか確認すると、普段のフォーマットでは足りない要素があることが分かりました。営業マンから特別な指示は受けませんでしたが、一部形式を変更して資料を作成したところ、見事受注が決まりました。これをきっかけに、資料作成を依頼したいと営業マンに指名されることが増え、現在は担当する4名以外の資料作成サポートもしています。
営業マンが伝えたいことをきちんと把握し、ニーズに合わせた資料作成をするには、普段からのコミュニケーションも重要と考え、業務以外のことも含めてなるべく会話するように心掛けています。今後は、営業事務としての知識・経験と、相手の意図を汲んで応えるスキルを活かして、貴社の事務職として貢献したいと考えております。

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例文の解説

ここでのポイントは、営業事務として具体的に、どのような点を意識して仕事をしていたかということです。「相手の要望を汲んで応えることができる」というアピールができるエピソードを伝え、補足で日常のコミュニケーションへの意識の高さにつなげた形です。
また、最初に営業事務の仕事内容について簡単に触れている点もポイントです。きちんと仕事内容をイメージしてもらい、その後にその仕事内容に沿って、具体的にどのような意識で仕事に取り組んだかを伝えるという流れです。

まとめ

コミュニケーション能力はどのような業界・職種でも活かせる大切なスキルです。しかし、アピールの仕方を間違えると、相手にまったく伝わらない曖昧な能力でもあります。
しっかりと強みが伝わる自己PRを作成して、転職活動に活かしてくださいね。

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