社内ニートになりやすい人 5つのチェックポイント
まず、社内ニートとはどのような人のことを言うのでしょう? 社内ニートにはさまざまな形があり、分類すると以下の4つの形に分けられるようです。
窓際族型: ポスト争いに敗れ、定年間際で仕事がない。
要領型: 要領がよく仕事がすぐに終わってしまい、仕事をしていないように見えてしまう。
外部要因型: プロジェクトの終了などで一時的に仕事がない。
空気型: 社内で空気のように扱われ、仕事がまわってこない。
この中で一番問題があるのは、最後に紹介した空気型のニートです。 空気型の社内ニートになってしまう背景には、「その社員が嫌われている」「能力がないと思われている」という理由があげられます。
しかし、必ずしも社員ばかりに理由があるとは限らず、中には「会社自体に仕事がなく、仕事がまわせない」「明確にやらせる仕事がないのに採用した」といった、会社側に原因があるケースも存在しているようです。
社内ニートになりやすい人、または社内ニートを生み出しやすい会社の特徴として、以下の5つのチェックポイントがあります。
〇業務が縦割りで、他部署の仕事内容が分からない
〇特定の業務が、すべて同じ人に任されている
〇社長がワンマンで現場に口を出す
〇成果至上主義の会社
〇上司との相性が悪い
これらの特徴に当てはまるものがある人は、社内ニートになってしまう危険性が高いことを自覚するようにしましょう。
社内ニートから脱出する3つの方法
(1)働く姿勢を変える
実際に社内ニートになってしまった場合には、どのような対策をとったらいいのでしょうか?
辛い状況を我慢して仕事がまわってくるのを待ち続けていても、いつまでも社内ニートからは脱出できません。現状を変えるためにはまず、自分から動くことが大切です。
まずは積極的に上司や周りの人に掛け合い、仕事をもらうようにしましょう。働きたいという姿勢がアピールできれば、次の仕事をまわしてもらえる可能性も高くなるはずです。しかし、ただやる気を見せるだけではいけません。スケジュール通りに仕事を終わらせ、失敗やミスをしない正確さも問われてくるので注意しましょう。
大切なのは仕事の面ばかりではありません。挨拶をしっかり行い、社内の人とコミュニケーションをとるなど、自分の振る舞いを見直すことも重要です。
(2)環境を変える
しかし、社内ニートになってしまうケースの中には、自分の努力だけではどうにもならない場合もあります。そうなってしまった場合は、自ら環境を変えてみるしかありません。
社内ニートから脱出するためには部署の異動を申請するか、それも難しいのであれば思いきって転職を考えるという手段もあります。ただし転職活動では前職での経歴が問われる可能性も高く、良い条件を望むと苦労するケースも多いようです。そのため転職支援サービスに登録したり、セミナーに参加したり、転職向けのサポートを受けるなどして、成功率を上げるための準備をしておくようにしましょう。
どちらにせよ大事なのは、新しい環境で自分がどう動くべきかをしっかり考えておくことです。その場の状況に流されるような状態では同じことの繰り返しになってしまう可能性があります。
(3)仕事以外で目標を見つける
少し視点を変えて、仕事以外で自分を変えてみるという方法もあります。 社内ニートを抜け出す方法のひとつとして、資格取得の勉強を始めてみるというのはいかがでしょうか。やりがいや新しい目標を見つけることができるのはもちろん、将来的に転職を考えることになった際には大きなメリットになります。
社内ニートになってしまったら、とにかく脱出に向けて動きましょう!
「何も仕事をしないでお給料がもらえるなんて羨ましい!」と感じる人もいるかもしれません。しかし長い年月の間、空気のように扱われるのは精神的にかなりつらいことです。まじめな性格の人は、社内ニートになってしまったことでうつ病になってしまうこともあるそうです。
何よりもいけないのは、社内ニートになったまま動かずにいることです。仕事がないからと言って落ち込んだりせず、とにかく今の状況を変えるために前向きに行動することをおすすめします。