会社の設立方法ってご存知ですか?
ちまたではいわゆるニートが集まって会社を設立するというニュースが話題となっています。でも会社ってそんなに簡単に設立できるものなのでしょうか?
現在進んでいる『ニート株式会社』の手順から、会社の設立方法を学んでみましょう
『ニート株式会社』とは、現在定職についていない全国の『ニート』が集まって設立しようとしている会社です。170人を超えるニートが全員取締役となり、10月30日には会社定款の委任状に押印したことがニュースとなりました(THE PAGE 11月6日付「ニート170人超「全員が取締役」今月会社を設立へ」)。
このニュースで出てくる『会社定款』。これこそ会社設立に欠かせないものなのです。
ここで、『会社定款』の作成から会社設立までの流れを見てみましょう!
1.『会社定款』を作成する!
株式会社を設立する場合、定款が必要になります。定款は会社の商号、事業目的、発行可能株式数、資本金を払い込む金融機関など、今後会社として活動するために必要なものが記載された書類です。
2.公証役場で会社定款を認証してもらう!
『会社定款』は作成後に公証役場に提出し、認証を受けなくてはいけません。先のニート株式会社のニュースでは「会社定款の委任状に押印」とあります。通常公証役場には発起人全員が赴くことになりますが、ニート株式会社は170人全員が発起人。全員で行くことはできないので、代理人に公証役場に行ってもらうための委任状なんですね。では会社定款が認証されたら、その後はどのような手順で会社が設立されていくのでしょうか。
3.法務局に認証された会社定款と必要書類を持って、審査を受ける!
定款ができた後は法務局に行って審査を受けますが、この際に持ち込む書類は多数あります。まずはパソコンなどで作成した『株式会社設立登記申請書』。そして認証を受けた『定款』。その他設立時の取締役選任の決議書や取締役を選定したことを証明する書面、会社の印鑑届書と印鑑証明。さらには資本金の額の計上に関する証明書や口座の残高確認書など非常にたくさんの書類が必要になります。
これらの登記申請書類については、事前に法務局でチェックが可能。数が多いだけにひとりでやると申請却下となりかねません。必ず事前にチェックしてもらうといいでしょう。
気になるのは『資本金』。現在日本では、資本金は1円から会社設立が可能です。しかし資本金が1円の会社では、金融機関などから信頼を得ることは難しいでしょう。ニート株式会社では約170人の発起人全員が株主となり、ひとり6000円を出資。資本金は約100万円でスタートするとのこと。もちろん金額が大きいほど信頼を得ることができ、多くのお金を借りることもできますが、あくまで最初は慎重に。1000万円以下なら初年度と2年目は消費税を免除されるとのことです。
会社設立への3つの流れを覚えておこう!
会社設立の手順、お分かりいただけましたか?
1.会社定款を作成する
2.公証役場で会社定款の認証を受ける
3.法務局で審査を受ける
会社の設立は、この3つのステップが必要です。法務局での審査では、書類の事前チェックをしてもらうことを忘れないようにしましょう。会社設立を考えている方は、この大きな流れを覚えておいてくださいね。