法律に関わる職業というと、学生時代からの勉強が必要だというイメージがあります。しかし中には、法学部などの卒業資格も必要なく、受験できる資格も存在します。現在は法令遵守の徹底が叫ばれているため、法律に関わる職業に就ける資格は将来的に役に立ちそうです。
法律の資格としてもっとも手を付けやすいと言われているのが『行政書士』です。行政書士の主な仕事は、官公庁に提出する書類の作成から手続きの代行、契約書の代理作成業務などです。ある通信教育講座で行政書士の講座を受けた人の実に83%が、法律について学ぶのは初めてだったそうです(ユーキャン 行政書士講座より)。
法律の勉強は独学だと限界があるため、通信講座や専門学校などで学んだ方が効率的でしょう。講座などでみっちり学べば約6ヶ月で合格ラインに達するといいます。学生時代に法学を学んでいなくても、受験できるところも大きな魅力ですね。行政書士は法学のスタートラインとしては最適で、行政書士に合格すれば、さらなるステップアップにもつながります。
ニーズが高まっている『社会保険労務士』
ステップアップのひとつとして、注目されているのが『社会保険労務士』の資格です。この資格は、行政書士から労働・社会保険部分を独立させたもので、人事・労務関係のスペシャリストという位置づけです。
業務内容は、企業に対して労務管理や社会保険に関する相談を受け、指導をするというものです。最近では『ブラック企業』という言葉もあるとおり、会社も労務管理などに対して敏感になっています。そこで今ニーズが高まっているのが社会保険労務士です。
ただ、社会保険労務士は行政書士と比べて少し難易度が上がります。受験資格は大学、短大、高専を卒業した人が対象ですが、実は行政書士の試験に合格していれば、学歴は関係なく受験することが可能です。まさに行政書士からのステップアップが可能な資格なのです。
資格があれば将来的にも安泰
相続などで行政書士が、企業のニーズから社会保険労務士が必要になってきます。法律関係の職業は資格を取得しなければできない反面、長くできるという利点もあります。勉強する時間がある方は、ぜひ行政書士からトライしてみてはいかがでしょうか?