職業、業種、職種。似たような言葉ですが、きちんと意味が理解できますか?例えば転職活動中の面接で「これまで経験した業種と職種を教えてください」なんて聞かれたとき、すんなりと答えることができないと困りますよね。
職業、業種、職種とはどんな意味、違いがあるのでしょうか?
まずは『職業』について。職業を辞書で調べると『生計を維持するために、人が日常従事する仕事』とあります(Yahoo! 辞書より)。つまりは『何をしてお金を稼いでいるのか』を答えればいいんですね。
ビジネスパーソンの場合、なんと答えるかというと『会社員』です。職業を問われたら会社や部署の仕事は関係ありません。『会社員』以外には『学生』『主婦』『自営業』といったものが正解になります。
会社が登録している『業種』をおさえておこう!
では『業種』とは何でしょうか? 同じく辞書では『職業・工業などの事業の種類』とあります(Yahoo! 辞書より)。ビジネスパーソンの場合は、所属している会社の業種を答えることが正解になります。
企業や会社は事業所を開設する時に、各地域の税務署に届け出を行っています。その際に業種も届け出ているのですが、このとき参考にするのが『産業分類一覧』です。小さく分類すると962にも及ぶ業種ですが、大きくすると18に分類されるのが大分類。『業種』なら大分類を答えればいいんです。
『農業』、『漁業』など分かりやすいものから、例えば出版社なら『情報通信業』など分かりにくいものまで、すべてが網羅されています。
通常なら分類一覧を見れば、あなたの会社の業種もわかると思いますが、もしも分からないなら会社に直接聞いてみましょう。
実際の職務を答える『職種』
最後に『職種』です。辞書では『職業・職務の種類』とあります(Yahoo! 辞書より)。ビジネスパーソンなら各部署によって職務の内容が変わってくると思います。職種はあなたが実際に行っている職務の種類を答えましょう。職種の分類を見るならハローワークの『職業分類コード一覧』が参考になります。必ずあなたの職務に合うものがありますので、確認しておきましょう。
あなたが転職活動をするなら、必ず聞かれるのが『前職の業種と職種』でしょう。もしも聞かれたら『製造業の営業員』や『情報通信業の記者』と答えればいいんですね。
数多くある業種・職種。すんなり答えられるように、ぜひ調べておきましょう。