転職先にブラック企業を選ばないために! 会社選びに役立つ『ブラック企業対策ガイド』!

転職した会社がブラック企業だったら……。最近、ブラック企業が社会問題になっています。国も様々な対策を講じはじめていますが、自分の身は自分で守りたいものですよね。

ブラック企業の見極め方

転職した会社がブラック企業だったら……。
最近、ブラック企業が社会問題になっています。国も様々な対策を講じはじめていますが、自分の身は自分で守りたいものですよね。
では転職時に会社を選ぶ際、どのような点に注意したらよいのでしょうか?

厚生労働省は2013年9月を『過重労働重点監督月間』として、いわゆるブラック企業を重点監督しました。その結果、重点監督を実施した企業の8割で法令違反があったと発表しました(若者の「使い捨て」が疑われる企業等への重点監督の実施状況)。
違反の内容は『違法な時間外労働』が43.8%、『賃金不払残業』が23.9%、『過重労働による健康障害防止措置が実施されていなかった』が1.4%となっています。
また重点監督を実施した企業において、1ヶ月の時間外・休日労働時間が最長の人の実績を調べたところ、80時間を越える人は24.1%、100時間を越える人は14.3%もいたことが分かりました。
時間外労働が月80時間というのは、労災で過労死と認められる『過労死ライン』と呼ばれています。健康障害リスクが高まる危険があり、本来なら会社側で制限しなくてはいけないもの。しかし重点監督の結果では、80時間どころか、100時間を越える人も多くいることが分かりました。
このようなブラック企業を入社前に見分けようと、あるプロジェクトが話題となっています。

求人広告からブラック企業を見分ける?

その名もズバリ『ブラック企業対策プロジェクト』。NPO法人代表や大学教授が著者に名を連ねたガイドブックを発表し、ネットを通じて無料で配布しています。大学生向けガイドではありますが、中には転職時に役立つことも記載されています。
それは『求人広告で気にするべき表現』(ガイド内P.11)。転職を考えたら求人広告をたくさん見ることになりますが、その中から『ブラック企業』が見分けられるといいます。
まずは『根拠無く「感動」「成長」「夢」という言葉が並んだら注意』。確かに求人広告を見ていると、これらの言葉を見かけることがありますね。この書き方は詳しい仕事の内容をぼかしていることがあるといいます。なぜ従業員や顧客が「感動」するのか、その理由や根拠が求人広告内になければ、要注意です。
また店長やマネージャに即昇格できるような場合も注意が必要です。研修制度などのサポートが充実しておらず、過酷な職場である可能性があるといいます。
もちろん、求人広告だけでブラック企業かどうかを判断するのは難しいので、気になる部分は企業にメールや電話をしたり、面接の際に質問をして判断しましょう。

この『ブラック企業対策プロジェクト』のガイド、読み進めていくと転職の際にも役立ちそうな情報が満載です。転職を考えている人は、一度目を通しておくと、ブラック企業を回避できそうですよ。


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