会社勤めをしている人の中にも「勉強を始めよう!」と思っている方がいるのではないでしょうか?そんな人は、まず脳のことについて学ぶことをお薦めします。現在では、昔に比べて科学が発達しており、効率的な勉強の仕方が脳医学の分野でも科学的に判明するようになったのです。
学生時代は試験前に『一夜漬け』なんてことをよくしていたと思います。しかし社会人になって勉強をしてみたら、一夜漬けが通用せず「なかなか覚えられない」という体験をしたことがありませんか?
そんな体験をすると「歳を取って脳が衰えたなー」と思うかもしれません。実は脳は歳を取ると性質が変わり『一夜漬け』のような丸暗記が苦手になるということが分かったのです。このことに注目した1冊が『最新脳科学が教える高校生の勉強法』(池谷裕二著・東進ブックス)です。
高校生以上は脳の性質が変わっていた!
現代脳科学によると、脳の性質の転換期はおよそ高校生くらいです。
小・中学生時代には『一夜漬け』のような丸暗記が効果的ですが、年齢を経て脳の性質が変わると、自然に記憶パターンや種類が変化してしまいます。当然、勉強方法も変えなくてはいけません。社会人になって、昔ながらの勉強法でなかなか覚えられないというのは、脳の性質の変化に合わせた勉強方法をとっていないからです。そんな変化した脳には、丸暗記などの勉強法よりも『理論に基づいた記憶能力』が効果的です。
例えば記憶力の強化。当然一夜漬けのような丸暗記は通用しません。そこで『物事をしっかりと理解して理屈を覚える』という記憶方法に変更しなくてはなりません。この『高校生の勉強法』では、効果的な記憶の仕方をはじめ、復習の仕方、記憶するのに必要な睡眠時間まで、こと細かに『記憶力を鍛える方法』を伝授してくれます。
効率的な勉強方法を脳科学の視点から伝授!
「資格の勉強をしている」「これから始めようとしている」という人にとって、勉強方法は非常に重要な問題ではないでしょうか?社会人は、学生時代と比べて自由に使える時間が少ない中、効率的に勉強をしなくてはいけません。
この本では「新しい知識よりも、脳の中でじっくりと寝かせた知識のほうが、利用しやすい知識になる」「一度にたくさんの知識を詰め込みすぎると、記憶に干渉が起こってしまい、却って覚えが悪くなる」「新しい知識を仕入れたときには、六時間以上の睡眠が欠かせない」といった脳医学に基づいた勉強方法が豊富に紹介されています。
より、効果的な勉強法を知りたい方は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか?