大学で働く、と聞くとまずは『大学教授』を思い浮かべるかもしれませんが、何も教授だけが大学で必要な職業ではありません。大学を支えているのは、教授より多い『大学職員』です。
そして今、大学職員という職業は、教授を支える大事な職業として注目を集めています。
大学は生徒に学問を教える場という公共的な部分が大きくなっていますが、私立大学は学校法人、株式会社として運営されています。また国立大学も2002年に国の行政機関から、各大学が独立した法人を持つ国立大学法人化されました。大学も、いわゆる一般的な会社と同じように運営されているわけです。
大学にも『総務・人事』、『財務』の事務職員が必要で、中にはネットワークエンジニアのような職業もある大学法人も存在しています。
大学独特の職業としては、学生の入学から卒業までを支える『学生支援』、学術研究の振興助成に関する業務を行う『学術支援』などがあげられます(職業名は関東甲信越地区国立大学法人等職員採用試験 仕事内容の紹介より)。そして今、大学職員が教授を支える時代になってきています。
大学教授に教え方を『教える』大学職員!
ある大学では大学職員が、教授に「教え方」を教えています(朝日新聞デジタル 2014年7月1日付)。具体的に「板書が多すぎる」など、本来教える側の教授により良い授業をしてもらおうと、大学職員は働いているのです。
教育を支援する職業として、大学職員の人気は高まっています。大学は一般企業より安定しているイメージがあり、給料もそれなりに高いといいます。また教授を目指して大学院に残っても、なかなか教授になれない現状から、大学職員を目指す学生が多くもなっています(朝日新聞デジタル 2014年5月28日付)。
他業種からの転職者も目立っている!
学生時代に教育現場を夢見ていながら、一般企業へ就職した人も、大学職員への道は広がっています。学術支援の場にも他業種からの転職者も目立っていますし、総務・人事などは経験者であれば即戦力として重宝されるはずです。
少子化が進む中、大学法人も一企業として激しい競争にさらされています。大学職員の競争率は非常に高いといいますが、「教育の場で働きたい!」という方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?