給与は安くても、非常勤講師から大学の教員になりたい! しかし専任教員への道は非常に険しい!

非常勤講師からでもいいから、大学の先生になりたい――。転職の際に給与は気にせず、夢を追うことを考える人も少なくありません。特に大学で専門の勉強をしていたという経験があれば、大学で働きたいと思うかもしれません。大学で非常勤講師として働く場合、給与はどのくらいなのでしょうか?

常勤講師給与

非常勤講師からでもいいから、大学の先生になりたい――。

転職の際に給与は気にせず、夢を追うことを考える人も少なくありません。特に大学で専門の勉強をしていた、という経験があれば、大学で働きたいと思うかもしれません。

大学で非常勤講師として働く場合、給与はどのくらいなのでしょうか?

大学の先生である教員になるために、特に必要な資格はありません。大学院に進学して文系なら修士号、理系なら博士号を持っていた方が有利とはなりますが、必ずしもなれないのが教員です。

教員になるためには自分の希望する分野の研究室などに応募し、採用されなくてはなりません。しかし最近では非常に競争率が高く、研究することを断念して一般企業に就職する教員希望者が多数存在しています。

そのために一度は一般企業に就職しつつも、働ける研究所を探している方もいると思います。しかし研究所で働きながら、非常勤講師として稼ごうと考えている人は要注意。今、非常勤講師を取り巻く環境は非常に厳しくなっているからです。

週1コマで月2~3万円? 非常勤講師の給与の実態

首都圏大学非常勤講師組合の『非常勤講師給・最低賃金(Excelファイル)』によると、週1コマを受け持った場合の月額最低賃金は2万~3万円となっています。例えば週1コマを3万円とした場合、月収は3万円。週5コマでも月収15万円に留まってしまいます。週5コマ受け持っても、夏休みなどを考慮すると、年収は150万円程度になってしまいます。

この金額だといくつかの大学を掛け持ちながら研究を続けて、いつかは研究所の教授という青写真を描くかもしれません。

ところが各大学では、非常勤講師の契約期間を短くしようという動きも見られています。

非常勤講師から大学の専任教員への道は険しすぎる!?

この動きは4月の労働契約法改正が発端となりました。非正規労働者が5年を超えて勤めた場合、無期限の雇用契約に転換するという法律です。これを大学の非常勤講師にも当てはめ、通算5年で契約を打ち切るという方針の大学が出てきました(東京新聞 2013年5月30日付)。

一度は研究の道を諦めたものの、もう一度研究の世界に身を投じるのであれば、給与面はもとより、契約期間という条件も非常に厳しくなっている現実を受け止める必要があります。『研究』という夢を実現するために、相当のリスクを背負わなくてはなりません。

非常勤講師から大学専任の教員になるには現実を捉えて、様々なリスクを考慮しなくてはならないようです。


転職ノウハウ


その他の条件で探す

typeでは職種や勤務地、仕事探しで譲れないこだわりの条件など、様々な切り口から自分の働き方に合った求人を探すことができます。気になるキーワードやテーマから転職・求人情報をチェックしてください。

転職活動を進める

あなたの転職活動をサポートする、typeの各種サービスをご案内します。

  • スカウト

    スカウト

    匿名だから安心!あなたに興味を持った企業の採用担当から直接メールが届くサービスです。

  • オファーDM

    オファーDM

    あなたが登録した情報と近い内容の募集条件の企業から、メールが届くサービスです。

  • 検討中リスト

    検討中リスト

    興味を持った求人を保存しておくことができ、気になる求人を一覧にて比較検討できます。