「次の職場では充実感を持って働きたい」と希望を持って転職する方も多いでしょう。しかし、転職活動における注意点を知っておかないと、転職を繰り返す結果にもなりかねません。そうならないために、転職で失敗しないためのコツを知っておきましょう。
転職の理由とは?
人によって転職の理由はさまざまですが、その多くが前職に不満を抱えている、ということのようです。具体的には、下記のような内容です。
・労働条件(休日・勤務時間など)が悪かった
・人間関係がうまくいかなかった
・自分のやりたい仕事ではなかった
・給料が低かった、昇給しにくい
・将来性が見込めない会社だった
どれもよく聞くような内容であり、転職を考えていない方の中にも同じような不満を抱えている方はいることでしょう。しかし、これらはどれも自分自身の力で改善できない不満なのでしょうか? また、転職によって本当に改善できることなのでしょうか?
転職の際には、もう一度自分自身の行動を見直し、改善できる点がないかを探してみることも大切です。それが、転職活動に失敗しないためのポイントになります。
転職活動で失敗しないために
転職活動で失敗しないためには、自分自身の行動を見直す必要があります。下記の事例をもとに、自身にあてはまる点がないかチェックしてみましょう。
転職失敗の事例
・社風に不満を覚えて転職したものの、次の職場では黙々とPC作業が続き、苦痛だった
前職で社風に不満を感じていた場合、「雰囲気が良さそうなところならどこでも良い」と安易に選んでしまう方もいるようです。しかし、業務内容をきちんと確認していなければ、今度は前職とは違った不満を抱くことになってしまうかもしれません。不満だった点を重点的に見ることは大切ですが、それ以外の項目も忘れずに確認しましょう。
・面接時に、未経験の仕事に対して「できます」と答えてしまい、実際に仕事をすることになったときに困った
面接のときは、つい見栄を張って「なんでもできます」と言いたくなってしまうかもしれません。しかし、嘘をつけばその後の信用問題にも関わってきますから、できないことはできないと素直に伝えましょう。そのときに、「これまで関わったことはないが、やることになった際はしっかり勉強し、会社に貢献できるように頑張りたい」というようにやる気を見せることで、好印象を与えられます。
面接時のNG事項とは?
面接時には、下記に紹介するような、気付かずにやってしまうNG事項があります。身に覚えのある方は注意しましょう。
・前職の不満を漏らす
転職の理由で多かった前職への不満。「なぜ前の会社を辞めたのか」と聞かれた際に、ついそれを漏らしてしまうこともあるでしょう。しかし、前職の不満を面接時に伝えると、自分たちの会社でも同じように不満を持たれるのではないか、とマイナスな印象を与えてしまいます。
とはいえ、全く思ってもいないことを口にすれば後々ボロが出てしまうもの。そのため、ネガティブに感じていたことを、うまくポジティブに変換して面接官に伝えてみましょう。たとえば、思っていた仕事を任せてもらえなかったという理由で転職をするなら、「自分の持つ能力をもっと仕事で活かしたいと考え……」などです。面接時には、その会社にとって利益となるような理由に変換して伝えるよう心がけましょう。
・「勉強をしたい」というアピール
仕事を通して勉強をしたい、というのは一見プラスに感じますが、勉強をしに来ているという印象が強すぎるアピールはNGです。企業側はあくまでも、その応募者がどれほど会社へ貢献しているのかを知りたいもの。勉強したいと伝える際には、「会社に貢献できるよう、働く中で自分のスキルをさらに高めて技術を身につけたい」といった程度に留めておきましょう。
・給与や休日、残業のことばかり聞く
給与や休日は、働く側にとって非常に気になるポイントでしょう。ですから、全く聞いてはいけないわけではありません。しかし、その質問が多くなると仕事よりもプライベートを重視する人だと思われ、マイナスなイメージを与えてしまうため、注意しましょう。
自分の姿勢を見直すことが大切
転職で失敗してしまうのは、必ずしも会社だけの問題ではなく、自分に落ち度や改善すべき点があるケースも少なくありません。ちょっと立ち止まって振り返ってみましょう。たとえば、「今の会社ではもう学ぶことがない」のではなく「自分の学ぶ姿勢が足りないだけかもしれない」などです。
現在の職場で働いている中で、自分に改善できる点がないか、次の職場に行くことで本当にその不満が解消されるのかを再度見直してから転職活動を行えば、失敗も少なくなるはずですよ。