就職難だと言われて久しい昨今ですが、世の中には人手不足の業界というのも存在しています。そうした業界では、数多くの求人が公開されており、就職もしやすくなっています。どのような業界が人手不足なのか、チェックしてみましょう。
人手不足の業界にはどんなところがある?
人手不足の業界には、具体的にどのようなところがあるのでしょうか。
介護業界
高齢化が進み、介護の現場は常に人手不足となっています。資格を持たない人であっても、働きながら資格取得を目指せる会社などもあり、売り手市場だと言えるでしょう。今後も需要の高まりが予想されるため、資格を取得すれば強みにもなります。
プログラマー・SE(システムエンジニア)
専門知識を必要とするため、未経験から突然目指すのは難しい職種です。しかし、IT需要が加速する中、高待遇の求人が多く見られます。他の業界とは違い、デスクワークであるという点も魅力の一つでしょう。
飲食業界
飲食業界は、専用の求人サイトがあるほど人手不足が顕著な業界です。学歴などはあまり重視されない傾向があるので、調理や接客が好きな人にとってもってこいの職種といえます。仕事を頑張った分、給料が上がる可能性もありますが、他の業界以上にどこの店舗に就職するかによって待遇が大きく変わるため、吟味が必要です。
建設業界
求人数も多く、給与も高めですが、肉体労働をメインとした会社が多いので、体力に自信がある人に向いた職種です。オリンピックに向け、東京都内は建設ラッシュが続くと言われていますが、労働者が足りていないようです。夜間は作業ができないケースが多いため、深夜残業などといったトラブルとも縁遠い職種です。しかし、少しでも体を壊してしまうと収入がゼロになってしまうというデメリットもあります。
人手不足の業界を狙う場合の注意点
人手不足の業界に共通して言えるのが、離職率が高めであるということです。どのような仕事であっても、良い面と悪い面がありますが、人手不足の業界の場合は、これらがかなり顕著であると言えるでしょう。介護業界は人間関係が難しく、肉体労働でもあるのに給与が低めという面が、飲食業界は長時間労働や、残業代未払いといったトラブルを抱える企業がニュースになることも少なくありません。プログラマーやSEも、長時間労働がしばしば話題になります。こうした点を踏まえた上で、業界選び・会社選びは慎重に行うようにしましょう。
業界の選び方
いくら就職できたとしても、自分の適性に合わない業界では長く勤めることは困難です。 家事や人に接することが好きな人であれば介護。料理を作ることや、賑やかに働きたいなら飲食。多少労働がキツくても高収入を望むなら建設など、自分の適性に合った仕事を選ぶようにすることが仕事を長続きさせるコツと言えるでしょう。